骨粗しょう症・腎臓疾患が治る時代へ!”若返りタンパク質”DEL-1(デルワン)とは?老化抑制のカギと自宅でできる増やし方

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東京・日本橋で開催されたセミナー「再生医療の画期的な新手法として注目の”DEL-1″」に参加してきました♡ 登壇されたのは、新潟大学大学院医歯学総合研究科の前川知樹研究教授。体内でつくられる”若返りタンパク質”として注目を集めるDEL-1(デルワン)が、骨粗しょう症・腎臓疾患・肌の不調・関節炎など幅広い健康課題の改善に可能性あることなどが紹介されました。

DEL-1(デルワン)って何?体の中でつくられる”若返りタンパク質”

DEL-1
前川知樹先生

DEL-1とは、体内で自然につくられるタンパク質のひとつ。近年の研究で、老化細胞を除去して体を健康な状態に保つ重要な役割があることが明らかになってきました。

DEL-1は老化した細胞にはたらきかけてアポトーシス(細胞の自死)を引き起こし、免疫細胞をその死んだ老化細胞のもとへ誘導。そして、免疫細胞が老化細胞を体内からきれいに除去する、という流れで体内の老廃物をクリアにしてくれます♪

前川先生は「DEL-1は、健康に生きていくための重要な働きを担っていると考えています」と話されていました。老化細胞がたまることがさまざまな不調の引き金になるとすれば、それを取り除くDEL-1がいかに大切な存在かがよくわかります。

加齢とともにDEL-1は減っていく〜”老化抑制のカギ”に注目〜

DEL-1
前川知樹先生

DEL-1の大きな特徴のひとつが、年齢を重ねるほど体内で減少してしまうこと。マウスを用いた研究では加齢とともにDEL-1量がほぼゼロに近いレベルまで低下することが確認されており、ヒトでも同じ傾向が見られています。1〜5歳ごろをピークに、年齢とともに着実に減り続けるとのことです。

またセミナーでは、ストレスや寝不足もDEL-1の減少に関係している可能性にも触れられていました。日々の生活習慣が、若返りタンパク質の産生量に影響しているかもしれないと考えると、なんだか身が引き締まります。

DEL-1が減ることで老化細胞が体内にたまりやすくなり、それがさまざまな病気や不調へとつながると考えられており、「からだの中にたくさんのDEL-1をつくることができれば、色々な病気に良いのではないか」という前川先生の言葉が印象的でした。世界的にも「DEL-1は老化抑制のカギ」として研究が加速しています♪

骨粗しょう症・腎臓・肌・口内炎・関節炎…DEL-1が関わる健康課題

骨粗しょう症が治る時代へ

セミナーの中で力強く語られていたのが、骨粗しょう症の根本治療への可能性です。DEL-1を常時産生するマウスは、人間の70歳相当の高齢期になっても骨密度が高いまま維持されることが確認されています。

現在の骨粗しょう症治療は骨の破壊を抑えるアプローチが主流で「骨を作る」には至らないケースが多いですが、DEL-1によって老化細胞そのものを除去し骨を再生させる方向性は、全く新しいアプローチでしょう。

また、体内のDEL-1を充分な量に保つことで体を健康な状態に戻す「再生医療」としての側面も期待されています。

難しいとされてきた腎臓の治療にも光が

腎臓はDEL-1の主要な産生臓器であることがわかっています。腎機能が低下すると全身のDEL-1量が大幅に減り、他の臓器にも悪影響が連鎖してしまう可能性があるとのこと。「最終的には、透析をしなくてもよくなるような、DEL-1増加による慢性腎不全治療薬の開発を目指している」という前川先生。なかなか再生が難しいとされてきた腎臓に希望の光が差し込むような研究です♪

肌・口内炎・関節炎にも改善傾向が

美容面で気になる肌については、DEL-1量が多い人ほど肌がきれいな傾向があるという調査結果が紹介されました。皮膚の慢性炎症が抑えられ、バリア機能が保たれることと関係しているようです。

口内炎については、DEL-1を増加させた場合に7日目で完治したという研究データも。さらに関節炎の予防にもなるとおすすめされており、加齢とともに気になる膝や腰のトラブルへの活用も期待できそうです♡

今日からできる!DEL-1を増やす2つの方法

DEL-1
アマニ油


①1日1時間のウォーキングを1ヶ月続ける

40〜50代の男女24人を対象にした研究では、1日1時間のウォーキングを1ヶ月続けることで、DEL-1量が約1.5倍に増加したというデータが示されていました♪ 特別な道具も費用も不要で、今すぐ始められる方法です。

②アマニ油(オメガ3)を毎日大さじ1杯

もうひとつがアマニ油(オメガ3)の摂取。40〜50代の男女10人を対象にした研究で、1日大さじ1杯のアマニ油を1ヶ月間摂り続けることで、DEL-1量が約1.5倍になることが確認されています♡

アマニ油は熱に弱く酸化しやすいため、炒め物の油としては使わず、できあがった料理にかけるのがポイント。味噌汁や納豆に加えるだけなので、「ウォーキングはなかなか続かない…」という方でも、いつもの食事にプラスするだけと思えば始めやすいのでは♪ たんぱく質と一緒に摂ると吸収効率もアップするそうです。

前川先生は「DEL-1をずっと体の中で維持することが、薬であれ食事であれ、重要だと考えています」と話されていました。

薬の開発・DEL-1を健康の指標へ

日常習慣での増加に加えて、薬による増加の研究も進んでいます。マクロライド系抗菌薬がDEL-1を多量に産生させることが確認されており、長年にわたって使われてきた薬剤だけに安全性への信頼も高いとのこと。歯周病への効果が確認されたことを踏まえ、今後はまず犬に対する薬品化、そしてヒトでの効果検証を目指していくとのことです♡

前川先生は、「DEL-1を健康の指標にしていきたい」と展望を語ってくれました。
“若返りタンパク質”DEL-1が、骨粗しょう症・腎臓疾患・肌の不調・口内炎・関節炎など、加齢にまつわるさまざまな健康課題の改善に可能性をもつことが伝わりましたでしょうか♡

老化や病気への向き合い方そのものを変えてくれるような内容が盛りだくさんでした♪

まずはアマニ油をいつもの食事にプラスするところから、無理なく始めてみるのもよいかもしれません。研究のさらなる進展にも注目していきたいですね。

※掲載内容は取材時点の情報です。
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