定義
Wikipediaによると、オタク(ヲタク)とは、「ある趣味・事物には深い関心をもつが、他分野の知識や社会性に欠けている人物」といわれるが、定義としては定まっているものではないらしい。
市場に関しては、野村総合研究所によるとヲタク市場は12の分野から構成されるらしい。
そのうち、アイドルを含む芸能ヲタク市場は、610億円(人口28万人)程度の規模となっている。
# | 分野 | 人口 | 市場規模 |
---|---|---|---|
1 | コミック | 35万人 | 830億円 |
2 | アニメーション | 11万人 | 200億円 |
3 | 芸能人 | 28万人 | 610億円 |
4 | ゲーム | 16万人 | 210億円 |
5 | 組立PC | 19万人 | 360億円 |
6 | AV機器 | 6万人 | 120億円 |
7 | 携帯型IT機器 | 7万人 | 80億円 |
8 | 自動車 | 14万人 | 540億円 |
9 | 旅行 | 25万人 | 810億円 |
10 | ファッション | 4万人 | 130億円 |
11 | カメラ | 5万人 | 180億円 |
12 | 鉄道 | 2万人 | 40億円 |
合計 | 延べ172万人 | 4,110億円 |
出所:野村総合研究所「マニア消費者市場を新たに推計、04年は主要12分野で延べ172万人、4,110億円規模 」
ヲタクの生態については、ぺろりん先生の著書に詳しくまとめられており必読である。
多様性
Twitter等のSNSの登場により、ヲタクを取り巻く環境も多様化してきている。
SNS登場前は、テレビ等のマスメディアへ露出するアイドルのみが認知され、ショッピングモール等でイベントを行い、それをオタクが遠巻きに見かけることはあっても、アイドルとオタクの活動とはみなされなかった。
SNSの登場により、マスメディアだけがアイドルの活動の場ではなく、むしろマスメディアは(地位は高いものの)その一部として位置づけられるようになった。
SNSの例
- Twitter
つぶやきを主体としてユーザ同士がP2Pでコミュニケーションを行うサービス。オタクがアイドルと関係したり、オタク同士が連絡を取り合う重要ツールとなっている。 - Youtube
動画配信の最大サービスであり、配信者・視聴者とも世界各国にユーザがいる。「チューバ―」といわれる有名配信者が広告収入を得ており、メディア露出アイドルも顔負けの知名度を誇る場合もある。 - SHOWROOM
DeNAが運営しているライブ配信と投げ銭を基本としたサービス。AKBグループの一部等の大手がサービス利用している。 - ニコ生
Youtubeとならび、動画・ライブ配信の草分け的存在だが、現在は衰退が加速している。
また、犯罪を助長するような動画が問題視されている。