腸活の救世主！？「ムチン」の驚くべきパワーとおすすめ食材を薬剤師が解説

ムチンとは、動物の消化管などで作られるネバネバした粘液の主成分で、「高分子糖タンパク質」に分類され、人間の体内でも、粘膜や唾液などに含まれています。


なかでも「分泌型ムチン」と呼ばれるものは、粘膜表面をバリアのように守ってくれる働きがあり、注目されています。


なお、一般的にいわれる「オクラや納豆などの植物性食品のネバネバ＝ムチン」という認識は誤りで、実際には動物由来のもののみがムチンです。

胃腸は、生活習慣やストレスなどさまざま影響を受けやすく、胃の粘膜のバランスが崩れると、胃壁を傷つけてしまいます。

ムチンはこうした胃の粘膜を覆い、胃酸から守ってくれるのです。


ムチン生成をサポートする食材を摂取することで、胃の粘膜をしっかりと保護し、胃炎や胃潰瘍といった疾患からも身を守ることができ、胃腸の働きを助けてくれます。

ここからは、ムチン生成をサポートするおすすめの食材を3つご紹介します。

ムチン生成には、良質なタンパク質が欠かせません。

とくに、鶏ささみ、牛もも肉、豚ロース肉など、肉類は動物性タンパク質を摂取するのに最適です。


また、魚類はイワシの丸干し、タラコ、イクラなどがとくに多くのタンパク質を含んでいます。


さらに、豆腐、納豆のような植物性タンパク質もバランスよく摂取しましょう。

ビタミンCは、ムチン生成を助けてくれる大切な栄養素です。

野菜では、ピーマン、芽キャベツ、ブロッコリーにとくに多く含まれています。


また、果物もビタミンCの宝庫です。

オレンジ、レモン、イチゴなどを意識的にとり入れましょう。

ツバメは巣を作る際、唾液を接着剤として使います。

この唾液にはムチンが含まれています。


ただし、ツバメの巣として食用にされるのは、中国や東南アジアに生息するアナツバメの巣です。

日本でよく見かけるツバメの巣には唾液のほかに泥や枯れ草も含まれていますが、アナツバメは唾液だけで巣を作るので、アナツバメの巣はタンパク質と多糖類が結合した、貴重なムチンの摂取源となります。

腸活には、ムチンだけでなく、漢方薬もおすすめです。

漢方薬は、心とからだのバランスを整えることで体質を改善し、不調の根本的な解決をめざします。


また、一般的に西洋薬よりも副作用リスクが低いといわれていることや、毎日飲むだけで気軽に腸活を行える気軽さも魅力です。


漢方薬で腸活を行う場合、
「腸の働きを整える」
「腸内細菌のプレバイオティクス（善玉菌のエサ）を増やす」
「自律神経のバランスをよくして、ストレスを軽減する」
といった作用を期待できる生薬を含む漢方薬を選びましょう。

からだに必要なエネルギーや栄養を補って、疲労を改善します。

血流や水分代謝を高め、便や汗で不要物を排出して便秘や肥満を改善します。

漢方薬はからだとの相性も重要です。

適切な漢方薬は、漢方に精通した医師や薬剤師に選んでもらいましょう。


最近は「あんしん漢方」のようなオンライン型のサービスも人気です。

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ムチンは、胃の粘膜を覆うことで、腸活の心強い味方にもなります。

今回ご紹介したムチンの生成をサポートする食品を参考に、ムチンを意識して積極的にとり入れていきましょう。

あんしん漢方薬剤師
中田 早苗（なかだ さなえ）

デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。
病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。
症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。