朝のむくみは夜のうちに撃退!翌日に備えるむくみ改善法

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体重が増えたわけでもないのに太って見える……。

それはむくみが関係しているかもしれません。

よくダイエットで「むくみは美容の大敵」「むくみを解消しよう」といわれますが、そもそもむくみがどういうものなのか、くわしく知る機会は意外と少ないものです。


今回は、むくみの原因やメカニズム、そして改善方法について、あんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに解説いただきます。

その変化、「むくみ」が原因かも!

女性の脚
出典:Unsplash


むくみとは、慢性的にからだがむくんでいる状態を指します。

むくみは顔だけではなく、腕、手指、脚などにあらわれます。


むくみの正体は、皮膚の下にたまった水分や老廃物です。

通常は静脈やリンパ管を通って回収されますが、何らかの理由により静脈やリンパ管の働きが低下すると、血管から水分が染み出し、その結果がむくみとしてあらわれます。

なんでむくむの?日常生活の罠

疑問符
出典:Pixabay


むくみの原因は複数あります。たとえば、塩分の過剰摂取です。

人間のからだは塩分濃度を一定に保とうとするため、塩分を多く摂取すると、それを薄めようとして水分をためこみます。


また、同じ姿勢を長時間続けたり、運動不足だったりすると血行が悪くなり、水分の代謝が低下してむくみの原因になることもあります。


さらに、ストレスがたまることで自律神経が乱れ、それによって血流が滞り、むくみにつながることも。


このように、日常生活の過ごし方ひとつでむくみやすい体質を作ってしまうのです。

翌日に備える!夜にできる対策2選

入浴する女性
出典:Unsplash


続いては、翌日に向けて簡単に行えるむくみ対策について解説します。

湯船につかる

シャワーだけで済ませず、しっかりと湯船に浸かることで、血流やリンパの流れを促し、むくみの原因になる老廃物の排出をサポートします。


湯船の温度は38~40度程度で、少しぬるいと感じるくらいの温度設定にしましょう。

15~20分ほど時間をかけてからだの芯まで温めることが大切です。

こまめな水分摂取

過剰な水分摂取はむくみの原因のひとつですが、逆に水分が不足していることでむくみやすくなっていることもあります。


老廃物を尿や汗として排出するには、適度な水分摂取が欠かせません。

冷たい水ではからだが冷えて血流が低下しやすいので、常温水を選ぶのがおすすめです。

むくみには漢方薬もおすすめ

生薬
出典:Photo-ac


むくみ対策には、漢方薬の活用もおすすめです。

漢方薬はからだや心のバランスを整え、体質を変えることで不調の改善をめざすため、慢性的なむくみのような症状にもアプローチできます。


また、漢方薬は植物や鉱物といった自然由来の生薬でできていて、一般的に西洋薬よりも副作用リスクが低いといわれています。

飲むだけで気軽に続けられる点もメリットです。


漢方薬でむくみ対策を行う場合、
「水分の循環をよくして、老廃物や余分な塩分を体外に排出する」
「血液の流れをよくして、心臓や肝臓の機能を回復する」
といった働きが期待できる生薬を含む漢方薬を使用しましょう。

<むくみ対策におすすめの漢方薬>

五苓散(ごれいさん)

水分バランスを整え、水分の循環をよくすることで、余分な水分を排出します。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

血流や水分代謝を整え、栄養を補い、水分の巡りも改善し、むくみの解消に導きます。


漢方薬は体質との相性も重要です。

体質に合わない漢方薬を使っても期待できる効果は得られないので、医師や薬剤師などに相談して適切な漢方薬を提案してもらいましょう。


また、オンラインで利用できる「あんしん漢方」もおすすめ。

体質診断、漢方薬の提案、アフターケアまで徹底している良質な漢方薬サービスです。

むくみの改善は生活習慣の見直しから

むくみは、皮膚の下に水分や老廃物がたまることで起こります。

原因は、塩分の摂りすぎや運動不足、ストレスなど、生活習慣が関わっている場合も多いので、生活の過ごし方を見直し、むくみにくいからだを目指しましょう。

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。
病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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