Netflixドラマ『山猫』とコラボ！ドンナフガータ限定ワインディナー体験記｜メズム東京

イタリア・シチリア島の名門ワイナリーDonnafugata（ドンナフガータ）が贈る、特別なメーカーズディナーが開催されました。

今回の目玉は、Netflixドラマ『山猫』とのコラボで生まれた限定ワイン「Mille e Una Notte 2021」。そのほか、珠玉の5本が揃い、和のエッセンスを取り入れたスペシャルコースとのペアリングが実現。お料理とともにワインをご紹介します。

美食とワインの饗宴が繰り広げられた一夜。舞台は東京・竹芝、ラグジュアリーホテル「メズム東京」
1. 170年の伝統を受け継ぐシチリアの名門。多彩な5つのワイナリー
和と洋の美しき邂逅。料理とワインのマリアージュ

美食とワインの饗宴が繰り広げられた一夜。舞台は東京・竹芝、ラグジュアリーホテル「メズム東京」

170年の伝統を受け継ぐシチリアの名門。多彩な5つのワイナリー

ドンナフガータは、170年以上にわたり家族経営を続けるシチリアの名門ワイナリー。

その名は、小説『山猫』の舞台となった領地に由来します。海と山に囲まれた自然豊かな5つのエリアにブドウ畑を持ち、土壌と気候の個性を生かしたワイン造りを行っています。

5代目の兄妹、アントニオとジョゼが中心となり、最近では6代目のガブリエラも加わり、新たな世代の感性が吹き込まれています。

抹茶をイメージしたシルクのワンピースの装いのガブリエラさんが、ワインの品種や味わい、ラベル（エチケット）についてレクチャー。知性と教養溢れる美人オーナーです。

和と洋の美しき邂逅。料理とワインのマリアージュ

この日振る舞われた料理は、あえてイタリアンではなく、日本の旬の素材を使った一皿一皿。繊細かつクリエイティブなアレンジが施され、ドンナフガータの個性豊かなワインと美しく調和しています。

泡の美学。最初の一杯は「Brut 2020」

黄金色に輝く泡がグラスに立ち上る、エレガントなスプマンテ。「ドンナフガータ・ブリュット 2020」は、青りんごや白桃、ノワゼットの香りがふんわり広がり、口に含むと繊細な泡が優しくはじけます。後味は柔らかく、白い花の余韻が美しく残ります。

ペアリング：・泉州水茄子と帆立のアンサンブル・子持ち昆布のフリット・越冬百合根のタルト・三浦産の鮮魚とシリアルのタブレ・タブレ香草風味

初夏のこの季節にぴったり。 “しなやかで強い女性”の名を継ぐ白ワイン

続いて登場したのは、「Vigna di Gabri 2022」。アンソニカやヴィオニエなど5品種をブレンドした白ワインで、ガブリエッラ・アンカ・ラッロの精神を表現。爽やかさのなかに華やぎを感じる、知性と感性をあわせ持つ味わいです。

ペアリング：・羽太のソテー・はんぺんとドライトマトのコンディメント

名作映画をオマージュした赤ワイン「Tancredi 2021」

ドルチェ＆ガッバーナとの共作としても話題の赤。カベルネ・ソーヴィニヨンやネーロ・ダヴォラなどをブレンドした「タンクレディ 2021」は、果実味とスパイス感が調和し、京鴨のローストにぴったり。

ペアリング：・京鴨のローストと季節野菜

今夜の主役！『山猫』とシチリアをつなぐ1本。 Mille e Una Notte 2021 – Special Edition

星降る夜のように濃密でエレガントな赤ワイン。「ミッレ・エ・ウナ・ノッテ」は、“千と一の夜”という名前の通り、一口ごとに物語が展開するような奥深さが魅力。

ネロ・ダヴォラを主体に、プティ・ヴェルドとシラーをブレンド。黒スグリ、熟したプラム、ハーブやスパイスが複雑に重なり、まるで一本の壮大な叙事詩のよう。Netflixシリーズ『山猫』の世界観を受け継いだ、芸術的な一本です。

デザートまで完璧。奇跡の甘口ワイン「Ben Ryé 2022」

最後を締めくくるのは、幻のデザートワイン「ベン・リエ」。

完熟したジビッボを自然乾燥させ、香りと甘みを極限まで高めた一本。アプリコットやイチジク、シトラスのシロップ漬けを思わせる芳香が印象的で、まさに“陶酔の味”。イタリア国内でも入手困難な希少ワインは、記憶に残る締めくくりを約束してくれました。

【ドンナフガータという物語】
ドンナフガータのワインは、ただ飲むだけでは終わらない。その1本1本に、シチリアの風土、歴史、家族の想い、そして革新への情熱が込められています。

「千夜一夜物語」のように豊かで多層的なストーリーを感じさせてくれるその味わいは、まさに芸術品。今宵の一夜が、シチリアへの小さな旅となったようでした。

どのワインも素晴らしい味わいでしたが、余韻まで心に残る美味しさだったのは、やはり「ミッレ・エ・ウナ・ノッテ」。

特別な一日にこそ、ゆっくりと愉しみたい一本です。