【薬剤師監修】鳥肌みたいな肌にサヨナラ!それ、毛孔性角化症かも!

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「鳥肌みたいに、肌のプツプツが目立つ」とお悩みではありませんか?

それは、「毛孔性角化症(チキンスキン)」という皮膚の症状かもしれません。


今回は、毛孔性角化症の症状、セルフチェック、そして毛孔性角化症を改善できる2つの方法について、あんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに解説いただきます。

毛孔性角化症とは?

二の腕
出典:Pixabay

毛孔性角化症は、「毛孔性苔癬」や「チキンスキン」とも呼ばれる皮膚疾患です。

肌に1~3mmの小さなプツプツとした隆起ができ、触るとザラザラとした質感があり、見た目は「鳥肌」「鮫肌」に似ています。

この症状があらわれやすい部位は、顔ではあご、目の下、頬など。

からだでは二の腕、肩、背中、太もも、お尻などです。

毛孔性角化症の原因は、古い角質が毛穴の中で角栓となって詰まり、その先端が肌の表皮に突き出ることで発生します。

これは、正常な肌のターンオーバーが行われないことが大きな原因です。

また、毛孔性角化症は、遺伝やホルモンバランスの影響を受けやすく、アトピー性皮膚炎や季節性アレルギーの患者にも多くみられる傾向があります。

毛孔性角化症セルフチェック

チェックリスト
出典:Pixabay

毛孔性角化症の簡単なセルフチェックシートです。

以下の条件にどれだけ当てはまるかをチェックしてみましょう。

□家族に同じ症状を発症している人がいる
□アトピー性皮膚炎である
□肥満体型である
□尋常性魚鱗癬と診断されたことがある
□赤みやかゆみなどは感じない
□左右対称に症状が出ている
□秋や冬に悪化しやすい

これはあくまで簡易的なチェックなので、症状が気になる場合は、皮膚科など専門の医療機関を受診しましょう。

今日からできる2つの改善ステップ

スキンケア
出典:Unsplash

ここからは、毛孔性角化症の改善のための2つの方法について解説します。

週1〜2の穏やかな角質ケア

毛孔性角化症は肌が乾燥することで悪化する場合があります。

こまめにワセリンなどの保湿剤、乳酸や尿素のクリームなどで肌をしっかりと保湿し、角質ケアを行うことが大切です。

また、必要に応じて角質溶解剤という処方薬を皮膚に塗る場合もあります。

ただし、保湿剤によっては肌に合わないこともあるため、まずは皮膚科で診察を受け、ご自身の肌に適したケア方法を確認することをおすすめします。

衣類やシーツの見直し

衣服や寝具による刺激も、毛孔性角化症を引き起こす理由のひとつです。

肌に密着する衣類や、吸汗性のない生地は避けるようにしましょう。

衣服やシーツの素材は、綿や麻、シルクなどの吸湿性のある天然素材のものを選び、肌がしっかりと呼吸できる環境を整えましょう。

肌トラブルには漢方薬もおすすめ

生薬
出典:Unsplash

繰り返す肌トラブルには漢方薬もおすすめです。

漢方薬は、心とからだの崩れたバランスを正常に整え、体質を変えていくことで不調にアプローチしていきます。

肌トラブルのように慢性化する悩みに対してもおすすめです。

漢方薬は、一般的に西洋薬よりも副作用リスクが低いといわれています。

また、毎日飲むだけで気軽に続けやすい部分もメリットです。

肌トラブルに対処する場合、
「過剰な皮脂分泌を調節する」
「血行をよくして肌の代謝を整える」
「自律神経を整えてストレスによる肌荒れを軽減する」
「女性ホルモンのバランスを整える」
といった作用が期待できる生薬を含む漢方薬を使用しましょう。

<肌トラブル対策におすすめの漢方薬>

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

栄養と潤いを全身に届け、肌の水分代謝を高めることで、肌トラブル(にきび、しみ、皮膚炎など)に働きかけます。

薏苡仁(よくいにん)

利水作用や美肌作用があり、肌を潤して、いぼに働きかけます。


漢方薬は、体質と合っていないと本来の効果を発揮できないため、漢方に精通した医師や薬剤師に、ご自身のからだに適した漢方薬を提案してもらいましょう。

また、「あんしん漢方」という漢方薬サービスなら、体質診断、漢方薬の提案・購入、そしてアフターフォローまですべてネットで完結するのでとても便利です。

初めての漢方薬にもおすすめです。

症状が気になる場合はまずは皮膚科へ

肌のプツプツ、ザラザラは、毛孔性角化症の可能性があります。

毛孔性角化症は、毛穴が角栓で詰まり、その先端が突出することでみられる皮膚疾患です。

通常、かゆみや赤みを伴わないことが多く、遺伝やホルモンバランス、アトピー性皮膚炎や季節性アレルギー疾患の有無なども関係しているといわれます。

気になる症状がある場合は、まずは皮膚科などを受診し、正しいケア方法で対処していきましょう。

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。
病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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