ズキズキ頭痛、冷房の影響かも!今すぐできる対処法2つ

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まだまだ暑い日が続きますが、エアコンに頼りすぎていませんか?

冷房を過剰に使用すると、思わぬ体調不良を引き起こすことがあります。

とくに、突然やってくるズキズキとした頭痛は、冷房が関係している場合も少なくありません。

「体質だから」と片付ける前に、まずは原因を見直してみませんか?

今回は、冷房と関係する頭痛について、あんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに解説いただきます。

冷房と頭痛は本当に関係あるの?

寒がる女性
出典:Photo-ac

エアコンによる頭痛の原因は、主に「冷え」と「血行不良」、そして「自律神経の乱れ」が関係しています。

冷房を効かせすぎるとからだが冷え、血流が悪くなります。

その結果、首や肩の筋肉がこわばり、疲労物質がたまって神経を刺激し、ズキズキと痛む「緊張型頭痛」を引き起こすことも。

また、屋外と室内の温度差によって体温調節が乱れたり、換気不足で酸素が不足したりすることも、頭痛の原因となる可能性があります。

ズキズキ頭痛に今すぐできる対処法2つ

耳
出典:Photo-ac

ここからは、緊張型頭痛に役立つ具体的な対処法をご紹介します。

首・耳まわりを温めて血流アップ

緊張型頭痛は血行不良が背景にあるため、温めて血流を促進することが大切です。

首や耳の周囲をほぐすことでこわばりが和らぎ、症状の軽減が期待できます。

首のストレッチ

首横にある「斜角筋」をほぐすストレッチです。

右手を左側頭部に添えて、首をゆっくりと右に倒します。

反対側も同様に行います。

さらに、首を右斜め前に倒し、反対側も同じように繰り返しましょう。

耳のマッサージ

耳の上部・中央・耳たぶを、それぞれ痛くない範囲で軽く引き、各3回ほど繰り返します。

耳を横に引きながら後ろに5回まわしたり、耳を畳んで5秒間キープしたりするのもおすすめです。

ただし、首周辺は太い血管や神経が集まる部位なので、強く刺激しすぎず、やさしい力で行いましょう。

空調&温度差をチェック

エアコンを使用する際は、設定温度と風向きを工夫しましょう。

屋外との温度差はおおむね「3~4℃以内」が目安です。

猛暑日などは、体感に合わせて無理を感じない程度に温度を下げましょう。

日本の夏は高温多湿のため、除湿(ドライ)機能を活用すると体感温度を下げやすくなります。

風向きはからだに直接当たらないように設定しましょう。

冷たい空気は下にたまりやすい性質があるため、エアコンから見て水平に角度を調整すると、部屋の空気が循環しやすくなります。

血流改善には漢方薬もおすすめ

生薬
出典:Photo-ac

冷房により頭痛が起きる原因として、血行不良が挙げられます。血行不良の対策には、漢方薬を使う方法もおすすめです。

漢方薬は、からだの乱れたバランスを整え、体質からアプローチすることで、不調の改善をめざします。

また、漢方薬は植物や鉱物といった自然由来の生薬で作られており、一般的に西洋薬よりも副作用リスクが低いといわれています。

漢方薬でズキズキ頭痛に対処する場合、
「脳血管を広げて循環をよくし、筋肉の緊張を改善する」
「炎症や痛みを緩和する」
「自律神経のバランスを整える」
「胃腸の働きを高める」
といった効果を期待できる生薬を含む漢方薬を使用しましょう。

<血流改善におすすめの漢方薬>

釣藤散(ちょうとうさん)

血流をよくすることで血圧を下げ、、慢性的な頭痛や頭重感、イライラなどを軽減します。

呉茱萸湯(ごしゅゆとう)

胃腸を温めて体内の冷えをとり除き、吐き気をともなうような頭痛を緩和します。


漢方薬は体質との相性も重要です。

漢方薬と体質の相性がよくないと、本来の漢方薬の効果を得られません。

漢方に精通した医師や薬剤師に相談し、適切な漢方薬を提案してもらいましょう。

より手軽に試したい場合は、オンライン漢方薬サービスの「あんしん漢方」を利用する方法もあります。

あんしん漢方は、体質診断から漢方薬の処方、アフターフォローに至るまですべてネットで完結するためとても便利。

初めての漢方薬にもおすすめです。

生活習慣から見直して頭痛を予防

いわゆる「冷房病」と呼ばれる症状のひとつに、緊張型頭痛があります。

からだが冷えることで血行が悪くなり、筋肉がこわばることが原因となるため、からだを冷やしすぎないように気をつけましょう。

もし頭痛が長引いたり、痛みが悪化したりする場合は、なるべく早いうちに医療機関を受診してください。

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。
病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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