暖房代を節約!芯から温まる漢方薬で温活習慣

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冬の電気代や灯油代の高騰が気になる昨今、暖房代の節約は多くの家庭にとって切実な課題です。

しかし、ただ暖房を我慢するだけではなく、「温活」を上手にとり入れることで、より快適に冬を過ごせます。

今回は、温活の鍵となる体質の重要性、そしてご自身の状態がわかる冷えタイプ診断まで、あんしん漢方薬剤師の中田早苗さんに解説いただきます。

暖房代が気になる冬、あなたはどう温まってる?

白湯を飲む人
出典:Pixabay

2023年の政府統計によると、家庭における電気代の平均額は1~3月期が14,646円に対し、7~9月期は8,390円でした。

このデータからも、冬は夏に比べて電気代がかさむことがわかります。

とはいえ、暖房費を切り詰めるためにひたすら厚着をしたり、毛布にくるまったりする対策にも限界を感じますよね。

そこでおすすめしたいのが、からだの外側からだけでなく、「内側から温める」という発想です。

とくに、もともと代謝が低下しやすい女性にとって、体内から熱を生み出すアプローチはとても有効です。

事実、体温が1度上がると基礎代謝は約13%上昇するといわれており、とても効率的な方法といえるでしょう。

体質を整えることが温活につながるってホント?

筋トレする女性
出典:Unsplash

体内で熱を作り出す力が弱まると、いわゆる「冷え性」という状態につながります。

これは単に手足が冷たいだけでなく、全身の代謝機能が低下しているサインでもあるのです。

たとえば、筋肉量の不足、胃腸機能の低下、ストレスによる自律神経のバランスの乱れなどが、冷えを感じる方に共通してみられる傾向です。

熱を作り出す力の低下、血行不良、自律神経の乱れといった根本原因にアプローチし、体質そのものから見直さないと、解決にはつながりません。

冷えやすい体質から、冷えにくい体質に変えていくことこそが、温活の基本なのです。

冷えタイプ診断で見つけるあなたの処方

冷え性
出典:illustAC

根本的な解決をめざすには、まずご自身の冷えのタイプを知ることが近道です。

タイプごとの特徴と、おすすめの漢方薬についてご紹介します。

末端冷えタイプ

からだの中心は温かくても、手足の先が冷えてしまうタイプです。

末梢血管の血流が悪くなっていることや、体内の余分な水分の滞りが原因です。

<おすすめ処方>

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)

血流をよくして、末端まで血液を届けて、手足の冷えやしもやけに働きかけます。

下半身冷えタイプ

腰から下がいつも冷たく、むくみやすいのが下半身冷えタイプです。

上半身は温かいのに下半身が冷たいという特徴があります。

<おすすめ処方>

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

血流をよくして熱の偏りを緩和し、上半身ののぼせや、下半身の冷えを改善します。

内臓冷えタイプ

手足は温かいのにおなかが冷えるなら内臓冷えタイプです。
冷たい飲みものや食べものを好む傾向にあります。

<おすすめ処方>

大建中湯(だいけんちゅうとう)

おなかを温めておなかの冷えをとったり、胃腸の働きを高めて腹痛や膨満感を解消したりします。

全身冷えタイプ

からだ全体が冷え、疲れやすく、基礎代謝や免疫力が低下していて、風邪を引きやすいのがこのタイプです。

冷えを自覚していない、「隠れ冷え性」の方もみられます。

<おすすめ処方>

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

胃腸の機能を高めて、気力体力を回復します。


正確に体質診断をするには、医師や薬剤師に相談することがおすすめです。

そして、「もう少し気軽に漢方を試してみたい」という方には、オンライン漢方薬サービスの「あんしん漢方」も便利です。

体質診断から漢方薬の提案、服用後のアフターサポートまで、漢方の専門家が責任を持って対応してくれます。

温活で家計とからだを同時ケア

温活で内側からからだを温める習慣は、暖房の使用頻度を下げ、結果的に電気代の節約にもつながります。

今回ご紹介した体質診断もぜひ参考にしてください。

そして、家計にもからだにもやさしい、健やかな毎日をめざしましょう。

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師
中田 早苗(なかだ さなえ)

デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。
病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。
症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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