「同期はあんなに出世しているのに……」
ベッドに入ってから、ついこんな風に考え込んでしまうことはありませんか?
そんな毎日を繰り返していると、心とからだがすり減ってしまいますよね。
しかし、「周囲と比較して落ち込む」のは、あなただけではありません。
今回は、生きづらさを感じている方に向けて、心の上手な休ませ方を、あんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに解説いただきます。
夜になると、毎回考えすぎちゃう…
就寝前に不安が押し寄せてくる現象には、脳の「扁桃体」と「前頭葉」が深く関係しています。
不安や恐怖に関わる扁桃体に対し、前頭葉はそれを冷静にコントロールする役目を担っています。
しかし、日中の活動で前頭葉が疲弊してしまうと、夜には感情のブレーキが効かなくなり、不安が膨らむ原因に。
さらに、日中は「外」に向いていた意識が、夜の静寂とともに「自分の内側」に向かいます。
「過去の後悔」や「未来への心配」など、今考えても仕方ない不安材料を引き出し、不安が募ってしまいます。
夜の静けさや孤独感は本能的な緊張を呼び起こしやすいため、寝る前は心を不安にさせる要素が揃っているのです。
比べすぎる夜に試したい、心の向きをそっと戻す3つのこと
ここからは、つい落ち込みがちな夜の時間に試したい、心のケアのアイデアを3つご紹介します。
SNSを見る手を止めて、今日の自分に意識を戻す
SNSのタイムラインは、他人の「輝いている瞬間」の寄せ集めにしかすぎません。旅行やグルメ、ショッピングなど、恋人や家族と楽しそうに過ごしている人々の華やかな写真を見ていると、心に余裕がないときには「自分だけが取り残されている」という錯覚に陥りがちです。
まずは「寝る30分前は見ない」など、無理のない範囲でマイルールを決めましょう。
就寝前のスマホ時間を控えることで、スマホの画面から出るブルーライトによる脳の覚醒を防ぎ、眠りにつきやすくなるというメリットもあります。
“できていないこと”より、“もう十分できていること”に目を向ける
「できていない」「足りない」と自分を責めるのではなく「できていること」に目を向けて、自己肯定感を上げましょう。成長した自分を見つめ直すと、「私って悪くないかも?」と気づくきっかけになるでしょう。
比べる相手を“他人”ではなく、“昨日の自分”に変えてみる
SNS上の「装飾された他人」と自分を比較しても、得るものはないどころか、ネガティブ思考のスパイラルに陥る原因になります。比較対象は、他人ではなく「昨日の自分」に設定してみましょう。
たとえば、「今日はひと駅分歩いた」「丁寧に挨拶できた」など、ささいな変化でも構いません。
昨日よりも前進した自分に気づけると、「明日も頑張ろう」と、前向きな気分になれるでしょう。
考えすぎる夜に。漢方という整え方も
「眠りが浅い」
「どうしてもイライラしてしまう」
「不安感で落ち着かない」
そんな不調には、セルフケアの一環として漢方薬を試すという選択肢もあります。
漢方薬は、普段の生活を大きく変えることなく、毎日飲むだけなので手軽に続けられる方法のひとつです。
また、漢方薬を構成する生薬は自然由来の植物や鉱物を原料としており、一般的に西洋薬に比べ副作用リスクが低いといわれています。
漢方薬で精神的な不調に対処する場合、
「ホルモンバランスや自律神経の乱れを整える」
「鎮静作用で心を落ち着かせる」
「消化・吸収機能を改善して、からだの内側から心を元気にする」
といった作用が期待できる漢方薬を使用しましょう。
<メンタルの安定におすすめの漢方薬>
加味逍遙散(かみしょうようさん)
乱れた自律神経のバランスを整えることで、イライラや不安、不眠などを改善します。半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
不安や緊張を緩めて、喉の閉塞感や精神不安を改善します。ただし、漢方薬の効果を最大限引き出すためには、体質に適したものを使用することが大前提です。
医師や薬剤師に相談したうえで、適切な漢方薬を選びましょう。
漢方薬をもう少し手軽にとり入れたい場合は、オンラインで展開している「あんしん漢方」がおすすめです。
あんしん漢方は、体質診断から漢方薬の提案、アフターフォローまで丁寧に対応してくれる人気サービス。
ネットで完結するため、時間に余裕がなく通院できない方や、感染症リスクが気になる方にも好評です。
自分軸で生きていく
ついSNSで他者と自分を比べて、生きづらさを感じてしまう瞬間は誰にでもあるものです。しかし、今回ご紹介した発想の転換をとり入れることで、ポジティブな考え方へとシフトしていくことができます。
ぜひ、毎日の過ごし方の参考にしてみてください。
<この記事の監修者>
山形 ゆかり(やまがたゆかり)あんしん漢方薬剤師
薬剤師・薬膳アドバイザー・フェムケアサポーター。
糖尿病病棟での経験から予防医学と食事の重要性を痛感し独立。
エビデンスを軸に薬膳・発酵・フェムケアの視点でレシピ監修や執筆、講師活動を通じ「食から整える健康」を提唱。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で薬剤師を務める。

