近年、さまざまな肌の悩みに対応した成分美容が流行っていますが、高い効果が見込まれる一方肌への刺激も気になりますよね。
そこで注目してほしいのが自分の肌の自浄機能「マイクロバイオーム」という発想です。
今回は、マイクロバイオーム美容についてあんしん漢方薬剤師の中田早苗さんに解説いただきます。
忙しい日こそ、肌のごきげんを守りたい!
マイクロバイオームとは、人間のからだに生息している細菌やウイルスなどの微生物の総体を指します。
これらの微生物は、腸内や口腔などさまざまな場所に存在しており、肌の表面には約1000種類の微生物が存在しているといわれています。
肌の表面のマイクロバイオームは、肌のバリア機能を高め、肌の健康を保つ役割をしていますが、間違ったスキンケアなどによってそのバランスが崩れると、肌トラブルを引き起こす原因になることも。
そのため、自分の肌が本来もつ機能を理解し、正しく対策することが、肌トラブルを回避する1番の近道だといえるでしょう。
忙しい日でもできる!肌をいたわる簡単3ステップ
仕事や生活で忙しい毎日を過ごしていると、どうしてもスキンケアがおざなりになりがちです。
そこで、意識するだけで簡単に実践できる対策を3つ紹介します。
朝の洗顔は“落としすぎない”を意識
皮脂や汚れを落とそうと、ゴシゴシと顔を洗っていませんか?朝の洗顔は大切ですが、強すぎる肌への刺激はマイクロバイオームのバランスを崩す原因になってしまいます。
朝の洗顔は優しく、洗いすぎないことを意識しましょう。
日中は“触らないこと”も立派なケア
スマホやPC、電車の吊り革やドアノブなど、さまざまなものに触れる手のひらには、常にたくさんの汚れが付着しています。その手で顔を触ったら、マイクロバイオームのバランスを崩すことになってしまうのは、火を見るより明らかです。
そのため、できるだけ顔を触らないよう意識するのも大事なスキンケア対策のひとつといえるでしょう。
夜は“落とす・うるおす”のシンプルケアに
マイクロバイオームのバランスを整えるためには夜のスキンケアが大切です。肌に化粧品が残ったままになっていたり、余分な栄養を与えすぎてしまったりすると、マイクロバイオームのバランスが崩れてしまいます。
肌の調子が悪いときはとくに、シンプルなケアをこころがけましょう。
肌もからだもゆらぎやすい日に。漢方薬という選択肢
肌のゆらぎは漢方薬でも対策できるのを知っていますか。
漢方薬は体質改善を得意とするため、飲み続けることで肌トラブルを繰り返しにくい状態を目指すことも夢ではありません。
季節の変わり目のゆらぎ肌対策には、「水分代謝を整える」「血流をよくして肌に栄養やうるおいを届ける」といった作用がある漢方薬を選ぶのが効果的です。
具体的な漢方薬を紹介します。
<ゆらぎ肌対策におすすめの漢方薬>
当帰飲子(とうきいんし)
肌に栄養とうるおいを補い、湿疹や皮膚炎、かゆみを改善します。乾燥によるかゆみや湿疹がある人におすすめです。
桂枝茯苓丸加よく苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)
血流をよくして肌に栄養を行きわたらせるとともに、水分代謝を整え、ニキビやしみ、肌荒れなどを改善します。血行不良で冷えのぼせがあり、肌荒れやニキビをくり返しやすい人におすすめです。
ゆらぎ肌といっても、気になる症状は十人十色です。
漢方薬はさまざまな生薬を組み合わせて作られており、体質や悩みにあったものを選ぶことで、ゆらぎやすい肌質の改善にも役立ちます。
自分にあった漢方薬がわからないという人でも大丈夫。
最近は、非対面で専門家が自分に最適な漢方薬を選んでくれるサービスがあります。
オンラインで簡単に利用できるため、時間がない人でも心配いりません。
ゆらぎ肌に悩んでいる人は、新しいスキンケアのひとつとして漢方薬を取り入れてみるのはいかがでしょうか。
大切なのはバランス
マイクロバイオームは、健康な肌の状態を保つのに必要な菌や微生物の総称です。マイクロバイオームのバランスが崩れると肌のバリア機能も低下してしまうため、生活やスキンケア方法を見直し、健康な肌を維持していきましょう。
<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。
病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。
症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

