見た目にあらわれるだけでなく、かゆみや痛みがあることもあり、できれば未然に防ぎたいですよね。
頭を悩ませる夏の肌トラブルの原因は汗にあるかもしれません。
本格的な夏が始まる前に、適切な対処法を確認しておきましょう。
今回は汗接触皮膚炎について、あんしん漢方薬剤師の水谷優実さんに解説いただきます。
夏のポツポツ赤み肌…それ「汗接触皮膚炎」かも?
汗接触皮膚炎とは、汗が原因で発生する「かぶれ」のことです。
おもな症状は、皮膚の赤み、皮膚のポツポツ、水ぶくれなどで、かゆみや痛みを伴うことがあります。
肌にはもともとバリア機能が備わっており、外部からの刺激からからだを守ってくれますが、このバリア機能が低下すると、正常時にはバリアされていた物質が肌の中に侵入し、炎症を起こします。
汗による接触皮膚炎は、アレルギー反応がなくても起こる皮膚トラブルです
毎年夏になると肌荒れがひどくなる人は、汗接触皮膚炎かもしれません。
なぜ汗が肌荒れを引き起こす?
じつは、夏は肌が乾燥しやすいことを知っていますか?
人は体温が上がると汗をかき、気化熱を放出することで体温調整をしています。
しかし、汗が蒸発するときに肌内部の水分も失われてしまうため、汗をかくと肌が乾燥してしまうのです。
肌が乾燥すると肌のバリア機能が低下し、肌荒れが起こりやすい状態に。
肌トラブルと聞くと空気が乾燥する冬を思い浮かべがちですが、夏も肌トラブルに気をつけなければならない季節なのです。
今日からできる!汗接触皮膚炎を防ぐ3ステップケア
汗接触皮膚炎を防ぐ鍵は、刺激を与えないこと。
いつものスキンケアにひと工夫加えるだけでOKなので、ぜひ今日から実践してみましょう。
ゴシゴシNG!汗はそっとオフ
汗をかいたとき、ゴシゴシとタオルでこするのはNG。摩擦で肌が傷つき、炎症が悪化するおそれがあります。
汗をかいたら清潔なタオルでそっと抑えてふきとり、肌への刺激を最小限に抑えましょう。
シャワーで汗をリセット
皮膚に残った日焼け止めの成分や汚れが刺激となり、肌質によっては赤みやかゆみ、かぶれの原因になることがあります。また、汗をたくさんかいたあとは、皮脂や汗に含まれる水以外の成分である塩分やアンモニアなどが、皮膚の表面に残留している状態です。
これらも肌トラブルの原因となるため、帰宅後は速やかにシャワーを浴びて、汗や皮脂、日焼け止めをやさしく、しっかりと洗い流しましょう。
保湿で夏肌をやさしくガード
夏の肌は汗による乾燥で肌のバリア機能が低下している状態です。化粧水だけで終わらせず、油分が含まれた乳液でしっかり水分にふたをしましょう。
セラミドなどの保湿成分が含まれたスキンケア用品を選ぶのがおすすめです。
暑い夏はベタつくからとスキンケアを怠りがちですが、丁寧なスキンケアは肌トラブルを防ぐ大切な行動です。
繰り返す夏の肌荒れに、漢方薬という選択肢も
夏の肌荒れ対策には、内側から肌を整える漢方薬も力になってくれます。
漢方薬は自然由来の生薬でできており、一般的に副作用リスクが低いといわれています。
飲むだけで対策できるので、時間や手間もかからないのも魅力のひとつです。
夏の肌荒れ対策には、
「肌の炎症を鎮める」
「肌の新陳代謝をよくして紫外線のダメージを回復する」
「血流をよくして肌に栄養をあたえる」などの働きがある漢方薬を選ぶのがいいでしょう。
<肌荒れにおすすめの漢方薬>
温清飲(うんせいいん)
炎症を鎮めると同時に、肌に栄養とうるおいをあたえ、肌トラブルを改善する働きがある漢方薬です。赤く乾燥して、かゆみのある湿疹や皮膚炎に用いられます。
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
からだにこもった熱を発散させ、排膿を促して皮膚の炎症や腫れやかゆみを抑える働きがある漢方薬です。化膿を伴うニキビ、蕁麻疹、皮膚炎などに用いられます。
漢方薬は体質改善を得意としています。
そのため、適切な漢方薬を継続して飲み続けることで、肌荒れしにくいからだに近づけることも可能です。
「初めて漢方薬を飲む」「自分にあった漢方薬がわからない」という人でも大丈夫。
最近はAIが自分にあった漢方薬を選んでくれるサービスもあります。
オンラインで診察できるので、病院にいく時間がない人でも心配はいりません。
毎年夏になると肌荒れが気になる人は、1度漢方薬を試してみるのはいかがでしょうか。
乾燥と刺激を不正で肌荒れ知らずに
夏の肌は、汗が蒸発して水分が失われると乾燥することも。乾燥した肌に外部からの刺激が加わると、肌トラブルを引き起こしてしまいます。
夏こそ保湿ケアを入念に行い、肌への刺激を減らして、肌荒れ知らずの夏を迎えましょう。
<この記事の監修者>
水谷優実(みずたにゆうみ)薬剤師・美容薬剤師
薬学の知識と美容の専門性をかけ合わせた視点で活動する美容薬剤師。
流行に左右されず、科学的根拠を大切にした美容を発信している。
肌や体の仕組み、成分の働きを専門知識を活かして正しく見極め、安心して続けられるケアを提案。
フェイシャルエステサロンの運営も行い、医療の知識とサロン現場での経験を活かしながら、美しさを内側から育てるサポートをしている。

