しかし、冷房をつけたまま就寝すると、寝ている間に肌の水分が失われ、朝起きたら肌がカサカサになってしまうことも。
そうならないためには、寝る前の乾燥ケアが大切です。
今回は、夏の肌の乾燥対策について、あんしん漢方薬剤師の水谷優実さんに解説いただきます。
眠る前の30秒で差がつく、夜のうるおいケア
日中も夜間も冷房がきいた部屋で過ごしていたり、「夏は乾燥とは無縁!」と油断していたりすると、気づかぬうちに肌の乾燥が進んでしまいます。
そのため、夏こそ乾燥ケアをしっかり行うことが求められるのです。
疲れて何もしたくない夜でも、寝る前のひと手間が翌朝の肌のコンディションを左右する大切な行動になります。
寝る前の少しの時間でOKなので、夏の乾燥ケアを導入してみましょう。
頬や口元がカサつくのは、冷房の風が原因かも
冷房をつけると部屋が涼しくなるのは、部屋の中の空気の熱と湿気が取り除かれ、冷房によって冷やされた空気が部屋の中に戻されるからです。
この過程で湿気が取り除かれるため、部屋の中に戻される空気の水分量は少なくなります。
また、冬の大気が乾燥していることからわかるように、冷たい空気は暖かい空気に比べ、空気中に存在できる水分量は少なくなります。
就寝中にエアコンをつけたままにするということは、乾燥した空気に肌をさらしながら長時間過ごすということ。
なかでも、皮脂が少ない頬や口元は乾燥しやすいため、入念にケアすることが大切です。
布団に入る前にやっておきたい3つのこと
冷房をつけたまま就寝する場合は、寝る前にしっかり乾燥対策をしておくことが大切です。
今日から実践したい乾燥対策を3つ紹介します。
頬と口元に、クリームを優しく重ね塗り
頬と口元は皮脂が少なく、顔の中でもとくに乾燥しやすい部分です。そのため、いつものスキンケアに加えて保湿力のあるクリームを塗るなど、プラスアルファのケアをしてから眠るようにしましょう。
また、観葉植物を置く、濡れたタオルを干しておくなど、乾燥を緩和させるアイテムを部屋に設置するのもおすすめです。
タオルやネックウォーマーで、冷えをガード
冷房の風でからだが冷えることで血行が悪くなると、肌に血液や栄養が届きにくくなり、肌がゴワつく原因に。とくに、血管が集中する首元は、タオルやネックウォーマーを活用して冷やさないようにするのがポイントです。
加えて、冷房の温度は室温26〜28度程度と控えめにする、長袖パジャマを着用するなど、寝ている間のからだの冷えを予防しましょう。
風向きを上向きにして、直風を避ける
冷房の風は乾燥しているため、直風はあまりお肌によくありません。風向きを「上向き」か「スイング」にし、エアコンの風が肌に当たる時間を短くするようにしましょう。
ベッドの位置をエアコンから離れた場所にする、風の強さを「弱」や「おやすみモード」にするなどの工夫も効果的です。
乾燥ケアにプラス。漢方薬で内側から整える選択肢
漢方薬でも乾燥ケアができるのを知っていますか?
漢方薬は自然由来の生薬を組み合わせて作られているため、からだに優しく作用し、副作用が出にくいのが特徴です。
夏の乾燥肌の原因のひとつは、乾燥した冷房の風に長時間当たることです。
そのため、
「血流をよくして肌に栄養を届ける」
「水分の循環をよくして肌にうるおいを与える」
「皮膚の乾燥で生じるかゆみや炎症を改善する」
といった効果が見込める漢方薬を選ぶことで、からだの内側から乾燥ケアを行うことができます。
<おすすめの漢方薬>
当帰飲子(とうきいんし)
カサカサした乾燥肌で、かゆみもある方に適している漢方薬です。栄養を補い、肌にうるおいをとり戻すことにより、湿疹や皮膚炎、かゆみを改善します。
温清飲(うんせいいん)
乾燥のほかに赤みや熱感のある方に適している漢方薬です。余分な熱や炎症を抑えながらうるおいや栄養を補い、湿疹や皮膚炎を改善します。
漢方薬の効果を最大限実感するには、自分の体質と症状にあったものを選ぶことが大切です。
最近は、専門家監修のもと、自分にぴったりの漢方薬を選んでくれるサービスがあるため、「漢方薬を初めて使う」「自分にあった漢方薬がわからない」という人でも心配いりません。
また、診察から配達まですべてオンラインで完結するため、病院にいく時間がとれない人でも始めやすいのが魅力です。
夏の乾燥ケアに漢方薬をプラスするのはいかがでしょうか。
乾燥ケアは寝る前のひと工夫から
冷房の風は乾燥しているため、長時間冷房のきいた部屋で過ごすと肌の乾燥が加速してしまいます。小さなアクションでも肌の乾燥を軽減できるため、寝る前の時間を少しだけ、乾燥ケアに使ってみるのはいかがでしょうか。
<この記事の監修者>
水谷優実(みずたにゆうみ)薬剤師・美容薬剤師
薬学の知識と美容の専門性をかけ合わせた視点で活動する美容薬剤師。
流行に左右されず、科学的根拠を大切にした美容を発信している。
肌や体の仕組み、成分の働きを専門知識を活かして正しく見極め、安心して続けられるケアを提案。
フェイシャルエステサロンの運営も行い、医療の知識とサロン現場での経験を活かしながら、美しさを内側から育てるサポートをしている。

