近所へのお出かけ、カフェまでの短い外出、ちょっとした買い物——そんな「ワンマイル外出」のシーンで、フルメイクをするのは少し面倒。でも“スッピンのままでは心もとない”。そんなニーズの中でZ世代を中心に人気が高まっているのが、アイテム3つだけで仕上がるミニマル美容「ワンマイル美メイク」です。
ここ数年の美意識は「頑張りすぎず、自然体で美しい」がキーワード。メイクもファッションも“軽さ”“ナチュラル”が重視され、少ないアイテムでも十分きれいに見えるテクニックが注目されています。特に韓国の「ナチュラルメイク」ブームの影響や、ミニマリスト文化の浸透、外出機会の変化が相まって、ワンマイルメイクは新しいライフスタイルとして定着しつつあります。
本記事では、実際に必要なアイテム3つの選び方、テクニック、ワンマイルメイクの魅力、肌タイプ別アレンジ術まで、5000字規模で丁寧に解説します。
1|そもそも“ワンマイル美メイク”とは?
「ワンマイル美メイク」とは、自宅から1マイル(約1.6km)圏内のちょっとした外出に使える、軽くて自然なメイクスタイルを指します。
● ワンマイルメイクの特徴
- 透明感があり、抜け感がある
- 厚塗りしない
- 清潔感・健康感を重視
- “頑張っていないのにキレイ”を実現
- お直し不要の軽メイク
Z世代に人気の理由は、“等身大の自分をより魅力的に見せられる”ところにあります。写真やSNSが日常的になった現代では、少し出かけるだけでも人に見られる機会が増えています。しかし、毎回のフルメイクは負担が大きい。そのギャップを埋めるのがワンマイル美メイクです。
2|アイテム3つだけで完成!ワンマイル美メイクの基本構成
ミニマル美容の最大の魅力は、「必要最小限で最大の効果を出す」こと。
ワンマイルメイクに必要なアイテムは次の3つだけです。
① 透明感下地(トーンアップベース)
ワンマイルメイクの核となるアイテム。
ファンデーションを使わず、肌本来の良さを生かしつつ、軽い補正が叶うのが特徴です。
透明感下地の役割
- 肌の色ムラをふんわり整える
- 顔色がぱっと明るくなる
- 毛穴を自然にぼかす
- UV対策にもなる
選び方のポイント
- ブルー系:透明感・くすみ改善
- ピンク系:血色アップ
- ベージュ系:自然な補正
- ラベンダー系:くすみ&透明感のバランス
特にワンマイル用には、薄膜で伸びが良いタイプがおすすめです。
② マルチスティック(チーク・リップ・目元に使える)
1本で3役以上こなす最強アイテム。
最近はアイシャドウ・チーク・リップまで自由に使えるマルチスティックが多数登場し、Z世代に大人気です。
マルチスティックの魅力
- 時短
- 持ち運びやすい
- 色味を統一できるため“垢抜け感”が出る
- 内側からにじむようなナチュラル血色を表現できる
色選び
- コーラル:万人に似合う
- ローズベージュ:大人っぽい柔らかさ
- ピーチ:明るくフレッシュ
- モーブ:落ち着いた印象
ワンマイルメイクでは、素肌となじむ自然な色を選ぶのがポイントです。
③ 眉マスカラ(ふんわり仕上がるもの)
眉は顔全体の印象を決める重要なパーツ。
ワンマイルメイクでは、描き込むより毛流れを整えて自然に見せることが大切です。
眉マスカラの役割
- 眉の毛流れを整える
- “抜け感”を演出
- 明るい色で垢抜ける
- 黒髪でも軽やかに見える
色選びのコツ
- 黒髪:グレージュ
- 茶髪:ライトブラウン
- 暗めアッシュ:オリーブ系
- ハイトーン:ベージュ系
眉は“盛りすぎない”ことがミニマル美容の鉄則です。
3|3アイテムで仕上げるワンマイル美メイクの手順
それでは、実際のメイクプロセスを詳しく説明します。
Step1|透明感下地で肌を整える
少量を手に取り、
- 顔の中心から外側へ
- 額→鼻→頬→顎の順に
薄く伸ばします。
気になるくすみ部分には指で少し重ねると、ファンデなしでも十分きれいに見えます。
★ポイント
- “塗りました感”を出さないよう、薄塗りを徹底
- Tゾーンは少なめに
- 顔のフレーム部分はしっかりぼかす
Step2|マルチスティックで血色を足す
まずは頬に点置きし、
指で“ぽんぽん”と叩き込むように広げます。
- 頬骨より高めに乗せるとヘルシー
- 横長に広げると大人っぽい
- あまり下に入れると疲れて見えるので注意
次に同じスティックをリップにも使用。
色が統一されることで、自然な一体感が生まれます。
さらに、まぶたに薄くひと塗りするだけで、“抜け感アイメイク”が完成。
これだけで顔全体が柔らかい雰囲気になります。
★ポイント
- 一つの色味を“顔の3パーツ”に使うことで統一感が出る
- 指で叩くほど肌になじみやすい
- リップは上下中央だけ濃く、外側は薄めにぼかすと自然に
Step3|眉マスカラで印象を整える
眉の毛流れを軽く整え、毛に逆らうように眉マスカラを塗った後、毛流れに沿ってとかします。
これにより
- 自然な立ち上がり
- ふんわり感
- トーンアップした軽い印象
がすぐに手に入ります。
★ポイント
- 明るい色の方が抜け感が出やすい
- 塗りすぎると固まるので“軽く”が基本
- 眉尻は細く整えすぎない
4|肌タイプ別ワンマイル美メイクの調整方法
ミニマルメイクは誰でも似合いますが、肌質に合わせた微調整をすることでより美しく仕上がります。
乾燥肌
- スキンケアでしっかり保湿
- 下地は“ツヤ系”を選ぶ
- マルチスティックはクリームタイプが◎
乾燥肌はツヤと血色で“生き生き感”が出ます。
脂性肌
- 下地は軽いソフトマットを選ぶ
- チークは薄めに
- テカりやすい鼻周りだけパウダーを少量ON
ミニマルでも崩れにくい仕上がりになります。
敏感肌
- 低刺激成分の下地を選ぶ
- マルチスティックはアルコール・香料控えめ
- 眉マスカラはフィルムタイプで負担軽減
肌に優しいアイテム選びがカギ。
5|ワンマイル美メイクが“垢抜ける理由”とは?
① アイテムを絞ることで“仕上がりに統一感”が生まれる
色数を減らすと、メイクは驚くほど垢抜けます。
② 自然光に強い
ワンマイルの外出は屋外が中心。
薄いベースは太陽光の下でもキレイに見えます。
③ 頑張っていないのに“きちんと感”がある
顔色・眉・血色の3つを整えるだけで印象は劇的に良くなります。
④ 荷物が減る&準備が早い
化粧ポーチは最小限でOK。
忙しい朝にぴったりです。
6|ワンマイル美メイクをより自然に、美しく見せるコツ
● スキンケアの油分は軽めに
重いクリームを使いすぎると、下地がヨレやすくなります。
● リップは中央濃&外側薄の“グラデ”がおすすめ
軽メイクにぴったり。
● チークとリップの色味は必ず合わせる
色がそろえば、あっという間に垢抜ける。
● 耳かけor軽いまとめ髪と相性が良い
顔周りがスッキリ見え、ミニマル感が際立つ。
7|まとめ|ミニマルでも“美しさはつくれる”。それがワンマイル美メイク
ワンマイル美メイクは、
「少ないアイテムで驚くほどキレイになれる」
という新しい美容の価値観を象徴しています。
- 透明感下地
- マルチスティック
- 眉マスカラ
この3つだけで、自然で柔らかく、印象の良い“軽メイク”が完成します。
忙しい日も、メイクをしたくない気分の日も。
3アイテムだけでつくるワンマイル美メイクなら、心も軽く、見た目も整い、あなたの魅力を自然に引き出してくれるはずです。
まずは今日、1回の外出から試してみませんか?

