咳が続くと、外出先で人目が気になったり、夜もうまく眠れなかったりと、日常の過ごしやすさにも影響が……。
この記事では咳が続くときの見直し方を、あんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに解説いただきます。
風邪は治ったのに、咳だけ残る…
熱やだるさは落ち着いたのに咳だけが続いていると、理由がわからなくて不安になりますよね。
咳はからだに入った異物を外へ出そうとする反応ですが、長引くときは、乾燥や胃酸の逆流など、別の要因が関わっていることもあります。
症状が強くないと、そのまま様子を見てしまったり、つい我慢してしまったりすることもあるかもしれません。
けれど、長引くほどからだにも心にも少しずつ負担がかかってしまうもの。
咳が続くときは、風邪以外の原因が隠れていないか、少し目を向けてみましょう。
まず見直したい、NG回避アクション3つ
咳が長引くときに意識したいのは、咳が出やすくなる行動をできるだけ減らすこと。
毎日の過ごし方を少し変え、NG行動を回避するだけで、症状が改善するかもしれませんよ。
のどが乾いたまま、長時間しゃべり続ける
話している途中で咳き込みやすいなら、のどが刺激に敏感になっているのかもしれません。声を出すと声帯が震え、空気が勢いよく通るため、それだけでも咳につながることがあります。
さらに、長く話し続けるとのどは乾きやすくなり、乾燥した状態が続くほど、咳も出やすくなってしまいます。
打ち合わせや電話のあとに咳が出るなら、のどを使いすぎているサインかも。
そんなときは、飲み物をひと口飲む、少し間をはさむなど、のどをいたわる工夫をしてみましょう。
乾燥した空気をそのまま吸い込む
空気が乾燥すると、のどや気道の潤いが奪われ、ちょっとした刺激にも反応しやすくなります。エアコンの効いた室内で長く過ごす日や、朝晩の空気がひんやり乾く時期は、とくに意識したいところ。
室内では加湿器を使ったり、マスクを活用したりして、のどを乾かしすぎない環境づくりを心がけてみましょう。
食後すぐにゴロン。寝る前に食べすぎる
咳が長引く背景には、胃酸の逆流が関わっていることもあります。食後は胃の働きが活発になり、胃酸が逆流しやすいタイミング。
このとき、すぐに横になると、重力による逆流防止の働きが弱まり、胃の内容物が食道へ上がりやすくなってしまいます。
さらに、寝る前の食べすぎもNGです。
食べすぎを控え、食後はすぐ横にならないようにすると、のどへの負担をやわらげやすくなります。
セルフケアにプラスするなら。漢方薬という選択肢も
咳が長引くときは、まずはNG行動を回避するようにしましょう。
それでもなかなかすっきりしないときは、セルフケアにプラスして漢方薬を使用してみるのもおすすめの方法です。
咳に悩んでいる人は、
「のどや肺に潤いをあたえる」
「呼吸器の機能を回復する」
といった作用を期待できる生薬を含む漢方薬を使用しましょう。
<咳に用いられる漢方薬>
滋陰降火湯(じいんこうかとう)
のどに潤いがなく、痰が出づらくて咳込んでしまう場合や乾いた咳の場合に用いられます。麦門冬湯(ばくもんどうとう)
呼吸器に潤いをあたえ、口やのどの乾燥や乾いた咳を改善します。漢方薬は、体質に合っていることが大切。
また、咳の症状の裏に思わぬ病気が潜んでいる可能性もあります。
「できるだけ気軽に、でも信頼できるプロと一緒に不調と向き合いたい」という人のため、「あんしん漢方」のようにオンラインで薬剤師に相談できるサービスもあります。
あんしん漢方のAIを活用したオンライン相談では、専門家が体質に合う漢方薬を見極め、自宅まで届けてくれるため続けやすいのも魅力です。
長引く咳には習慣の見直しを!
長引く咳は、毎日の習慣を見直すことでラクになることもあります。NG行動を避け、のどをいたわるセルフケアを行いながら、必要に応じて漢方薬も取り入れてみましょう。
<この記事の監修者>
山形 ゆかり(やまがたゆかり)あんしん漢方薬剤師
薬剤師・薬膳アドバイザー・フェムケアサポーター。
糖尿病病棟での経験から予防医学と食事の重要性を痛感し独立。
エビデンスを軸に薬膳・発酵・フェムケアの視点でレシピ監修や執筆、講師活動を通じ「食から整える健康」を提唱。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で薬剤師を務める。

