暑い夏でも冷えが気になる人は、無意識のうちにからだを冷やす行為をしているかもしれません。
からだの冷えは、ほかの不調の原因にもなるため、早めに改善しておくことが大切です。
今回は夏の冷え性対策について、あんしん漢方の中田早苗さんに解説いただきます。
夏も手足が冷たい…!
夏の冷え症は、内臓の冷えによる血の巡りの悪化が原因です。
夏は冷房が効いた場所で過ごすことが多いため、気づかぬうちにからだが冷え切ってしまいます。
また、暑いからと冷たい食べ物や飲み物を選びがち。
体内に直接冷たいものを入れることも、内臓を冷やす原因となります。
内臓が冷えると、からだは生命活動に必要な内臓へ集中的に血を送ります。
その結果、足先や手の指などからだの末端にある毛細血管の血の巡りが悪くなり、冷えを感じるのです。
加えて、現代人はデスクワークや立ち仕事など、1日中同じ体勢で働く人が多いのも、血の巡りを悪化させる原因のひとつ。
このように、内臓を冷やし、血行の促進を妨げる習慣が、夏の冷え性を加速させているのです。
冷えにくいからだへ。毎日の巡りケア3選
夏の冷えを予防するには、からだを冷やさないことと血の巡りをよくすることが鍵となります。
誰でも簡単に始められる対策を紹介するので、日々の習慣に加えてみてくださいね。
朝の白湯でやさしく温活
白湯は、からだの内側からゆっくりと内臓を温め、血の巡りをよくする効果があります。また、消化吸収を助けたり、便通を改善させたりと、冷え対策以外の嬉しい効果も期待できます。
白湯は水を温めるだけなので、お金も時間もかかりません。
はじめやすく続けやすいのが嬉しいポイントです。
ながら足首回しで巡りケア
長時間デスクワークや立ち仕事をしていると、血の巡りが滞り、手足の冷えの原因となってしまいます。とはいえ、仕事中に何度も席を外してストレッチ……なんて現実的ではありませんよね。
そこでおすすめなのは「足首回し」。
片足を少し上げて、大きくゆっくりと足首を回します。
左右それぞれ10回を目安に行いましょう。
その場で実践できるので、持ち場を離れる必要もありません。
寝る前のふくらはぎほぐし
ふくらはぎは、血液をからだの下部から心臓へ送り返すポンプのような役割をしていることから「第2の心臓」と呼ばれることもあります。しかし、長時間デスクワークや立ち仕事をしていると、このポンプ機能が弱まり血の巡りが滞ってしまいます。
そのため、家に帰ったらこわばったふくらはぎをほぐしてあげることが大切です。
方法はシンプルで、両手でふくらはぎを包み、下から上へゆっくりと優しく揉むだけ。
入浴中に行えば、水圧とお湯の温度で効果アップも期待できます。
ナイトルーティーンにふくらはぎほぐしを加えてみてはいかがでしょうか。
からだの内側から巡りを整える漢方薬もひとつの選択肢
血の巡りを整えるなら、漢方薬も力になってくれます。
夏の冷え性のおもな原因は、内臓の冷えによる血の巡りの滞りです。
そのため、
「血行を促し、からだ全体に熱を巡らせる」
「胃腸の働きをよくして熱の産生を手助けする」
「代謝を上げて、熱をつくる機能を回復する」
といった働きのある漢方薬を選ぶのがいいでしょう。
<夏の冷え対策におすすめの漢方薬>
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
血流を改善して熱の偏りをなくし、下半身の冷えや冷えのぼせを改善します。月経不順や月経痛、肩こりや頭重が気になる方におすすめです。
人参養栄湯(にんじんようえいとう)
胃腸の働きをよくして気(エネルギー)や血(栄養)を補い、からだを温めて冷えを改善する漢方薬です。手足の冷えや貧血、疲労倦怠が気になる方におすすめです。
漢方薬は、症状の改善はもちろん、体質の改善にも役立ち、冷えにくい体質を目指すことも夢ではありません。
また、さまざまな生薬を組み合わせて作られていることから、組み合わせによって、冷え性だけでなく他の気になる悩みにもアプローチすることができます。
ただし、漢方薬の効果を最大限実感するためには、自分の体質や症状にあった漢方薬を選ぶことが大切です。
自分に合う漢方薬がわからないという人でも大丈夫。
最近は自分にあった漢方薬を選んでくれるオンラインサービスもあります。
診断から配送まで、すべてスマホで完結するため、病院にいく時間が取れない人でもすぐに始められます。
漢方薬でからだの内側から冷え対策を始めてみませんか。
血の巡りを整え万年冷え性にさようなら
夏は冷房や冷たいものの摂りすぎにより、意外にも手足が冷えやすい季節です。加えて、昔に比べて運動量が減少した現代人は、余計に血の巡りが悪くなりがち。
温活、ストレッチ、マッサージを取り入れ、万年冷え性から脱却しましょう。
<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。
病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。
症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

