症状がひどければ病院に行ったり薬を飲んだりできますが、それほど深刻ではない場合は対処に困りますよね。
軽い不調が続くときは、からだが疲れをうまく処理できていない状態です。
そんなときは無理をせずに自分を労わってあげましょう。
今回は病院に行くほどではないからだの不調について、あんしん漢方薬剤師の中田早苗さんに解説いただきます。
その不調、実は「毎日のちょっとした積み重ね」が原因かも
病院に行くほどではないからだの不調は、忙しい毎日の積み重ねによりからだにたまった負荷が原因だと考えられます。
おもな症状は、だるさ、頭痛、胃もたれ、肩こりなどで、同じ症状が続く場合や複数の症状が同時に起こる場合など、症状のあらわれ方は人によって異なります。
日常生活に支障をきたすほどではないとはいえ、不調を感じたまま生活するのは気持ちのいいものではありません。
まずは、不調の原因になりうる習慣を特定し、改善することから始めましょう。
実はコレが原因かも!日常に潜む不調のタネ
不調の原因としてまず考えられるのは睡眠不足です。
寝るのが遅い、眠りが浅いなどの状態が続くと、疲れが十分にとれず、だるさなどの不調があらわれることがあります。
また、食事の偏りも不調のもとです。
忙しいからと毎日のように出来合いのもので食事を済ませていると、胃に負担がかかって胃もたれを起こしたり、栄養不足でエネルギーが作れずだるさを感じたりすることがあります。
そのほか、デスクワークや立ち仕事で長時間同じ体勢をしている人も注意が必要です。
ときどきからだを動かさないと、筋肉がこわばり肩こりや頭痛の原因となってしまいます。
忙しい日こそ、ちょこっと整える。隙間時間のご自愛ケア
不調の改善・解消といっても難しいことをする必要はありません。
隙間時間に実践できるケアを紹介するので試してみてください。
信号待ち・電車待ちで、肩甲骨リセット
肩や首のこりが気になるなら「首すくめ運動」がおすすめです。姿勢よく直立し、両肩をすくめて2秒キープしたあと、一気に脱力して肩を落とします。
これを3セット行うことで、肩や首のこりの軽減や解消につながりますよ。
3分でできる、目と首のリセットタイム
目のピントを合わせる筋肉は首の筋肉につながっているため、目の疲れは肩や首のこりの原因になります。そのため、目と首のリセットタイムを作ることが大切です。
目を閉じて眼球をゆっくり上下に動かして目の筋肉を、首を左右にゆっくり倒し、首の筋肉をほぐしてあげましょう。
ひと口の水分補給を、休憩の合図に
体内の水分量が低下すると、めまいや吐き気などの症状があらわれます。のどが渇いたと感じるときにはすでにからだの水分量が低下し始めているので、のどの渇きを覚えるまえにこまめに水分補給を行うのがポイントです。
休憩のたびに水を飲むなどいつもの行動とセットで忘れにくくする工夫をしましょう。
なんとなく不調を繰り返すなら。体質に合う漢方薬を
病院に行くほどではない不調には漢方薬も力になってくれます。
漢方薬は自然由来の成分でできており、一般的に西洋薬に比べて副作用が少なく、症状の軽減だけでなく体質からの根本的な改善を目指せるのが特徴です。
軽度な不調は、ストレスや疲れの蓄積が原因のひとつとして考えられます。
それらを緩和・改善するためには、
「胃腸の働きをよくして、消化吸収する力を高める」
「血流をよくして栄養を全身に届けやすくする」
「自律神経を整え、ストレスによる疲労を減らしたり、睡眠の質を高めたりする」
といった漢方薬を選ぶのがいいでしょう。
<おすすめの漢方薬>
加味逍遙散(かみしょうようさん)
自律神経の乱れを整えて、イライラなどの精神不安やのぼせ、肩こりや疲れやすさを改善します。月経不順やPMSにも用いられます。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
栄養を補いながら血行を促進し、水分代謝をアップさせ、肩こりやむくみ、冷え症を緩和します。婦人科系疾患のほか、めまいや耳鳴りにも用いられます。
体質改善を得意とする漢方薬。
漢方薬を飲み続けることで不調を感じにくい健康なからだを目指すことができます。
効果を最大限実感するためには、自分の体質に合った漢方薬を見つけることが大切です。
最近は、AIによる正確な体質判定をもとに、専門家が最適な漢方薬を選んでくれるサービスもあります。
診察から配達まですべてオンラインで完結するため、場所や時間を選ばず始められるのが魅力です。
日々のケアに漢方薬をプラスしてみるのはいかがでしょうか。
小さな不調は頑張るからだの最初のサイン
病院に行くほどではない不調は、忙しい毎日で蓄積したストレスや疲労が原因の場合が多いです。不調を感じるときは頑張りすぎているサインかも。
睡眠・食事など基本的な生活習慣を見直し、自分を労ってあげてくださいね。
<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。
病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。
症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

