心当たりがある人は乳糖不耐症かもしれません。
乳糖不耐症は病気やアレルギーではないので、牛乳を諦める必要はありません。
摂取の仕方を工夫すれば、おなかに負担をかけずに乳製品を摂ることもできますよ。
今回は乳糖不耐症との付き合い方について、あんしん漢方薬剤師の中田早苗さんに解説いただきます。
牛乳を飲むと、なぜかおなかが張る…
牛乳は、たんぱく質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミンがバランスよく含まれた栄養価が高い飲み物です。
そのほか、免疫力アップ、感染症予防、血圧改善など、健康を維持する力も認められています。
しかし、問題は牛乳を飲んだあと。
牛乳やラテを飲むと、おなかがゴロゴロと鳴ったり、張ったりと、おなかの不調が気になりますよね。
おなかの調子を気にせず牛乳を飲みたいという人は、乳製品の摂取の仕方を工夫してみるのがいいでしょう。
その不調、「乳糖不耐症」かも
乳糖不耐症とは、乳糖を分解する酵素「ラクターゼ」が不足し、うまく消化吸収できないことで起こる腹痛、下痢、おなかの張りなどの症状を指します。
乳糖は母乳に含まれているため、赤ちゃんの頃は十分な酵素を持っていますが、離乳食を食べるようになると徐々にその量が減っていきます。
これは成長の過程で起こる自然な現象ですが、乳製品をまったく摂取できない人、少量であれば大丈夫な人、問題なく摂取できる人など、乳製品に対する耐性は人によってさまざまです。
我慢しない乳製品との付き合い方、3つのコツ
乳糖不耐症でも、ラテは飲みたいし、乳製品から得られる美容効果も享受したいですよね。
そこで、乳糖不耐症の人のために、からだに無理のない乳製品との付き合い方を3つ紹介します。
一度にたくさん摂らず、少量から試してみる
乳糖を分解する酵素の量は個人差があります。そのため、何杯も牛乳を飲むのは無理だけど、1杯だけなら大丈夫という場合もあるかもしれません。
少量から試し、体調に変化がでない量を見つけることで、からだに負担をかけず乳製品を摂取できるようになりますよ。
牛乳がつらい日は、ヨーグルトやチーズにチェンジ
同じ乳製品でも、発酵食品であるヨーグルトやチーズは比較的乳糖不耐症が起こりにくい食べ物です。発酵により乳糖が分解されるほか、乳酸菌が乳糖の消化を助けるからだとされています。
おなかの調子がすぐれない日は、牛乳ではなくほかの乳製品を選びましょう。
乳糖を減らした牛乳を選ぶ
最近は「乳糖分解乳」や「ラクトースフリー」など、乳糖不耐症の人でも飲みやすく加工された牛乳も販売されています。牛乳の味が好き、ラテが飲みたいなど、どうしても牛乳が飲みたいときは、買う牛乳の種類を変えてみるのもいいかもしれません。
それでも繰り返す不調には、体質から整える視点も
摂取の仕方を工夫をしてもおなかの不調を繰り返す場合は、漢方薬を取り入れるという方法もあります。
漢方薬は東洋医学に昔から伝わる薬で、副作用が少なく、からだに優しく作用するのが特徴です。
乳糖をうまく分解できないことによって生じるおなかの不調には、
「おなかを温めて腸の動きを正常化する」
「胃腸の機能を回復して、便秘や下痢、ガスだまりを改善する」
といった作用のある漢方薬を選び、消化吸収を助けたりおなかの不調を和らげたりするのがいいでしょう。
<おすすめの漢方薬>
大建中湯 (だいけんちゅうとう)
胃腸を温めて機能を回復し、おなかの張り、腹痛を改善する漢方薬です。おなかが冷えて胃腸の働きが弱っている方におすすめです。
桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)
胃腸を温め気血のバランスを整えることで、腸の過剰なぜん動運動や緊張を抑えて腸の動きを正常化する漢方薬です。体力があまりなく、おなかの張りや腹痛、下痢または便秘気味の人に用いられます。
漢方薬は症状の根本的な改善を得意としています。
そのため、長期的に飲み続けることで、おなかの不調が起こりにくいからだを目指すことも夢ではありません。
漢方薬の効果を十分に実感するためには、自分の症状や体質にあった漢方薬を見つけることが重要です。
最近は、専門家監修のもと、自分にぴったりの漢方薬を見つけてくれるサービスもあるので、はじめて漢方薬を始める人でも心配いりません。
診断から発送まですべてオンラインで完結するため、時間や場所を選ばず始めやすいのが嬉しいポイントです。
漢方薬でからだの内側からおなかの調子を整えるのはいかがでしょうか。
乳製品の摂取は自分にあった方法で
乳糖不耐症は牛乳や乳製品を摂ることで生じるおなかの不調です。乳糖不耐症でも量や摂取方法に気をつけていればからだへの負担なく摂取することもできるので、自分にあった方法を見つけてみましょう。
<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。
病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。
症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

