1: 2023/05/11(木) 19:14:10.35 0
──現在の和田さんは、アイドル活動を続けながらアイドルの地位向上を目指して奮闘しています。なぜそういう方向に進んだと自分では思いますか?
和田 アンジュルムでは、後輩メンバーに囲まれていたんですよね。私以外の子たちは年齢も経験も下だから、やっぱり発想が違うんです。
私はハロプロエッグ(※現・ハロプロ研修生)で10歳からやってきて、スタッフさんには「人に感染するインフルエンザ以外は絶対に休むな」って教育されていたんです。
一種の根性論ですよね。会場で楽しみに待ってくれている方がいるから、当然ではあるんですけど。だけど後輩の中には、つらいときに自主的に休むと言えるメンバーもいました。
──どちらも一理ありますね。
和田 そう。だから、そこは私も後輩に教えられた部分なんです。根性論がバリバリ染みついちゃっているから疑問にも思わなかったけど、
つらいときに休めないのはおかしいという意見に触れることになったんですね。それで結果的には私が各世代の価値観の板挟みみたいになり、心が壊れかけました。
本当に何が正しいのか、価値観がわからなくなっちゃって……。
──昔から一緒に仕事しているスタッフからすると、「和田、お前はわかるよな」という感じになるでしょうね。
和田 ところが今まで散々根性論を叩き込んできた大人が、なぜか私を責めるようなこともあったりして……。
それまで自分が正しいと信じていた価値観が急に崩れるのって、ものすごくショックですよ。本当に精神状態がガタガタになったし、休みが必要だと思った。
それでハッとしたんです。「そうか。休みが必要ってこういうことなのか」って……。後輩たちの気持ちがすごくよくわかりました。
私も後輩たちみたいに変わらなくちゃいけないんだなって思いましたし。
その頃の私は美術を通じて社会問題にも関心を持ち始めていたから、アイドルの職場環境も時代に合わせてアップデートしていくべきだと気づいたんです。
──つまりアイドルの労働環境改善を考えたきっかけは、後輩たちの未来のため?
和田 それは大きいです。あるいは「次世代のアイドルたちのため」と言ってもいいかもしれません。アイドルとして働きながら傷つく姿は見ていられないですから。
私はアイドルが素晴らしいものだと知っているからこそ、今よりもっとよくなってほしいんですよ。アイドルって何だってできるじゃないですか。
特に日本のアイドルは音楽のジャンル的にも多様だし、その振り幅が素敵なと感じるんですよね。アイドルやりながらモデルもできるし、アイドルやりながら俳優だってできる。
私の場合は美術が好きだったから、アイドルとしてそれを活かすお仕事もできましたし。もっともっとアイドルが輝けるようになるよう、これからも私なりのやり方を模索していきたいです。
https://strmweb.jp/archives/8962/3/#index-1
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