つらい生理痛に効くツボ!‟温めをプラス”して効果をアップさせる方法

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身体的な不調から精神的な不調まで、生理痛の症状は十人十色です。

生理痛の対策のひとつとしてツボを刺激する方法も一般的ですが、ツボは押すだけでなく温めることでも効果を発揮します。

今回は生理痛に効くツボと、ツボを刺激するときのポイントについてあんしん漢方薬剤師の中田早苗さんに紹介していただきます。

ツボは押すだけでなく温めるのもおすすめ

お灸
出典:illustAC


東洋医学では、人間のからだの中にはエネルギーが循環していると考えられており、エネルギーの通り道のことを「経絡」、経絡に沿って並んでいるポイントのことを「経穴」と呼び、これはツボのことを指します。

そのため、ツボを刺激することでからだに流れるエネルギー循環を整えることができるのです。


東洋医学において、生理痛は血の流れの滞りが原因だとされています。

したがって、ツボを刺激しエネルギーの流れをよくすることで生理痛を緩和させることができると考えられているのです。


ツボは、指で押すだけでなく、温めても刺激できます。

温めながらツボを刺激する方法としてはお灸が有名ですが、最近では貼るお灸も販売されていますし、お湯を入れたペットボトルなどで代用することもできるので、家で手軽にできるのも嬉しいポイントです。

セルフケアをするときは、低温やけどに気をつけて実践してみてください。

生理痛におすすめツボ3つ

指圧
出典:Photo-ac


生理痛は、その症状もつらさも人それぞれです。

ツボはひとつの症状だけでなく、ほかの症状にもアプローチできるので、個人差のある生理痛対策に向いているといえるでしょう。

生理痛に効果があるとされるツボを3つ紹介するので試してみてくださいね。

腹痛におすすめのツボ「気海(きかい)」

気海
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生理のときおなかの不調を感じる人には「気海(きかい)」というツボがおすすめです。


気海はおへそから指2本分くらい離れた場所にあります。

生理予定日の1週間ほど前からツボ押しをしておくと、生理痛を和らげることができるといわれています。


気海は生理痛のほか、便秘や下痢にも効果が見込めるため、おなかのトラブルに悩んでいる人は覚えておきましょう。

頭痛におすすめのツボ「合谷(ごうこく)」

合谷
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頭痛がある人は「合谷(ごうこく)」を刺激してみましょう。


合谷の位置は手の甲の親指と人差し指の間のくぼみ付近で、2つの指の骨が交わる部分よりやや人差し指側にあります。

ツボ押しをするときは、左右両方のツボを押すようにしましょう。


合谷は頭痛や肩こりにも効果があるといわれています。

そのほか、ストレスの緩和にも効果がある万能なツボです。

場所を選ばず押すことができる位置にあるため、イライラしたりゆううつな気分になったりしたときにも押してみてください。

腰痛におすすめのツボ「関元(かんげん)」

関元
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「関元(かんげん)」は気海の近くにあるツボです。


関元はおへそから指4本分下にあり、腰痛や冷え性の改善などの効果もあるとされています。


おへその付近には生理痛に効くツボが集中しているため、ツボ押しに加え、カイロなどで温めておくとさらなる効果が期待できます。

生理の悩みには漢方薬もおすすめ

生薬
出典:Photo-ac


生理痛は漢方薬でも対策することが可能です。


漢方薬は体質改善を得意としているため、飲み続けることで生理痛がひどくなりにくいからだを目指すことも可能です。


生理痛の原因は、血の巡りの滞りだと考えられています。

そのため、
「血の巡りをよくしてからだを温める」
「筋肉の緊張をほぐす」
「自律神経を整えて精神不調を改善する」といった作用のある漢方薬を選ぶのがいいでしょう。

<生理の悩みにおすすめの漢方薬>

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

滞った血の流れを整え、熱を取り去る作用のある漢方薬です。
生理に伴う女性特有の不調に用いられ、生理不順や生理痛のほか、便秘の症状にも処方されます。
体力が中等度以上で、のぼせやすく、便秘がちな人におすすめです。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

血流を改善し、血行不良による生理の痛みを和らげる作用のある漢方薬です。
血流を改善して筋肉の緊張を緩和し、肩こりや腰痛、頭重を改善します。
比較的体力がある人に向いています。


漢方薬は自分の症状や体質に合ったものを選ぶことで効果を感じやすくなります。

最近は自分に合った漢方薬をAIが選んでくれるサービスもあるため、漢方薬を試したことがない人でも心配いりません。


毎月付き合っていかなければならない生理だからこそ、漢方薬で根本的な対策をしておくのもいいかもしれません。

ツボは押すだけでなく温めて

東洋医学において、生理痛は血の巡りの滞りが原因だとされています。

ツボはからだの中に流れるエネルギーの通り道の上に位置しているため、ツボを刺激することで、さまざまなからだの不調にアプローチすることが可能です。


ツボは指圧に加えて温めることでも刺激されます。

生理痛に悩んでいる人は、ツボを温める方法も試してみてはいかがでしょうか。

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師
中田 早苗(なかだ さなえ)

デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。
病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。
症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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