漢方茶とハーブティー、似てるけど違う?お茶で始める新習慣

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「漢方茶」と「ハーブティー」は、健康的な毎日を支えてくれる飲み物として注目されています。

しかし、このふたつの飲み物の具体的な違いや、自分にはどちらが合っているのか、はっきりとわからない方も多いのではないでしょうか。

今回は、漢方茶とハーブティーの違いをはじめ、タイプ判別チェックリスト、そして上手に習慣化する方法について、あんしん漢方の薬剤師である中田早苗さんにお話を伺いました。

まずはチェック!漢方茶とハーブティーの違いとは

生薬
出典:Unsplash

漢方茶とハーブティーは、ともに植物由来の成分をとり入れられる飲み物という点は共通していますが、その歴史や目的は大きく異なります。

まずは、両者の違いについて見ていきましょう。

漢方茶

漢方茶は、東洋医学の理論をベースにしています。

体質改善を主とし、冷えやむくみなどの不調にアプローチするのが特徴です。

漢方茶の原料には、「生薬」や「食薬」と呼ばれる自然由来の素材が用いられます。

植物のほかに、動物、鉱物などが含まれることもあり、たとえばみかんの皮である陳皮(ちんぴ)や、ハトムギ、生姜などさまざまです。

風味よりもからだへの働きかけを重要視するため、苦みや独特の香りがあり、飲みにくさを感じる場合もあります。

ハーブティー

一方、ハーブティーは西洋で発展した植物療法を起源としています。

カモミールやペパーミントに代表されるように、植物のみを使用しているのが特徴です。

ハーブの種類ごとに作用はさまざまですが、心を落ち着かせたり、気分転換に利用されたりすることが多いほか、美容のサポートや、アレルギー症状を和らげるなどの効果が期待できるものもあります。

また、ハーブティーは漢方茶と異なり、純粋にその味や香りを楽しむために嗜む場合もあります。

そして、ハーブティーは心身のバランスを整えリラックス状態に導くことを得意としています。

簡単チェック!あなたに合うのは漢方茶?ハーブティー?

チェック
出典:Photo-ac

簡単な質問で漢方茶とハーブティーのどちらが向いているか診断できるチェックリストをご用意しました。

自分が当てはまると思う項目にチェックを入れてください。

 朝起きてもからだがだるい日が多い

 冷えやむくみが気になる

 味よりも“からだにいい”ほうを選びたい

 生理前や季節の変わり目に不調を感じやすい

チェックが2個以上なら「漢方茶タイプ」!

 香りで癒されたい・リラックスしたい

 気分を切り替えたい・おしゃれに楽しみたい

 苦みよりもフルーティーな味が好き

チェックが2個以上なら「ハーブティータイプ」!

習慣化するためのプチテクニック

時計
出典:Pixabay

ここからは、漢方茶やハーブティーを無理なく日常にとり入れるアイデアをご紹介しましょう。

まとめて作り冷蔵庫にストックする

飲むたびに淹れるのではなく、時間があるときにまとめて作り置きしておくと便利です。

大きめのポットなどに熱湯を注いで10分ほど蒸らし、成分を抽出しましょう。

十分に冷ましてから冷蔵庫で保管し、1~2日を目安に飲みきってください。

飲む時間帯を決める

飲む時間帯をあらかじめ決めておくのも習慣化のコツです。

朝の目覚めの一杯として、仕事の合間の休憩時間に、寝る前のリラックスタイムになど、決まった時間に飲むことで自然と習慣になります。

水筒で持ち歩いたり、デスクに常備したりするのもおすすめです。

好きな味を見つける

自分の好みの味を追求するのもいいでしょう。

たとえば、漢方茶の場合、緑茶やほうじ茶とブレンドすることで飲みやすくなります。

ハーブティーなら、はちみつやドライフルーツで甘さをプラスするのもおすすめです。

自分に合ったお茶で心とからだをいたわる

漢方茶とハーブティーはそれぞれ目的が異なります。

漢方茶は体質を整えて不調に備える場合に、ハーブティーは香りや味わいで心をリラックスさせたい場合に、というように上手に使い分けましょう。

漢方茶もハーブティーも、毎日続けることで、少しずつ変化を感じやすくなります。

ぜひ、心とからだを癒す一杯を見つけてみてください。

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師
中田 早苗(なかだ さなえ)

デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。
病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。
症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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