美肌やアンチエイジングに効果が見込める成分ですが、使用する際には少し注意が必要です。
今回はレチノールについて、あんしん漢方薬剤師の水谷優実さんに解説いただきます。
美容好きが注目する「レチノール」とは
レチノールとはビタミンAの一種です。
ビタミンAには、皮膚や粘膜を健康に保つ大切な役割がありますが、体内で合成されないため、食事やスキンケア用品などから取り入れる必要があります。
レチノールには、肌にうるおいを与えるコラーゲンの生成を助ける作用があるため、肌のハリ不足やシワなど、アンチエイジング効果が期待できます。
そのほか、肌のターンオーバーを促す作用や皮膚の過剰な分泌を抑える作用もあるため、肌荒れやニキビなどの肌トラブルに悩んでいる人にもおすすめです。
やりすぎは避けて。レチノールの取り入れ方
レチノールは高い美肌効果がある成分ですが、その分肌への刺激も強いのが特徴です。
肌への負担を抑えるために、気を付けたいポイントを紹介します。
レチノールは少しずつ始めよう
スキンケア用品に含まれているレチノール濃度や使用者の体質によっては、肌の赤みや乾燥などの「ビタミンA反応」が起こる可能性があります。いきなり、毎日たっぷり使うのではなく、週に2〜3回、少量から始め、肌の調子と相談しながら使用しましょう。
保湿とセットでやさしくケア
レチノール使用中は肌が乾燥しやすくなることがあります。肌が乾燥するとバリア機能が低下するため、肌トラブルが発生しやすくなることも。
レチノールを使用しているときは、化粧水、乳液、クリームなどを使って、いつも以上に丁寧に保湿することが大切です。
一緒に使う成分もチェック
レチノールを使うときには、普段使うスキンケア用品の成分を確認しておくのも忘れずに。たとえば、AHA/BHAなどのピーリング系や強い酸性のスキンケア用品は、レチノールと併用すると、肌への刺激が強くなりすぎてしまう可能性があります。
最初は低刺激な化粧品に変えたり、一時的に使用を控えたりし、シンプルな組み合わせから始めましょう。
スキンケアだけじゃない。内側からの美容ケア
健康で美しい肌を目指すなら、毎日のスキンケアに漢方薬をプラスしてみるのもおすすめです。
漢方薬は自然由来の生薬から作られており、副反応がでにくく、からだに優しく作用するため安心して始められます。
レチノールは肌にうるおいを与え、肌トラブルを緩和・解消する効果が見込める成分です。
漢方薬で同様の美容ケアをするなら、
「肌の新陳代謝をよくしてダメージを回復する」
「水分の循環をよくして肌にうるおいを与える」
などの生薬を含むものを選ぶのがいいでしょう。
<おすすめの漢方薬>
桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)
血行を改善して肌に栄養を届け、水分代謝をよくして肌のターンオーバーに働きかける漢方薬です。シミやニキビに悩む方におすすめです。
当帰飲子(とうきいんし)
血行をよくして肌に栄養とうるおいを与えます。皮膚の乾燥によるかゆみがある人におすすめです。
漢方薬は症状の根本的な改善を得意としています。
そのため、継続して飲み続けることで、肌トラブルが起こりにくい肌を目指すことも夢ではありません。
「漢方薬は初めてなので不安」「種類がありすぎてどの漢方薬が自分に合うかわからない」という人でも大丈夫。
最近は、専門家監修のもと、体質や症状に合わせてぴったりの漢方薬を選んでくれるサービスがあります。
診断から配達まですべてオンラインで完結するため、病院に行く必要もありません。
始めやすくからだに優しい漢方薬で、内側からの美容ケアをしてみるのはいかがでしょうか。
レチノールは美肌作りの強い味方
レチノールはアンチエイジング効果や肌トラブルの緩和・解消に効果がある美容成分です。ただし、肌への刺激が強めなので初めて使用するときは少量から試すのがいいでしょう。
自分にあった用法・用量で美肌を目指しましょう。
<この記事の監修者>
水谷優実(みずたにゆうみ)薬剤師・美容薬剤師
薬学の知識と美容の専門性をかけ合わせた視点で活動する美容薬剤師。
流行に左右されず、科学的根拠を大切にした美容を発信している。
肌や体の仕組み、成分の働きを専門知識を活かして正しく見極め、安心して続けられるケアを提案。
フェイシャルエステサロンの運営も行い、医療の知識とサロン現場での経験を活かしながら、美しさを内側から育てるサポートをしている。
