結局「水2L」飲めばいいはホント?あなたに必要な水分は何ml?

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「水は1日2L」といった表現をSNSや雑誌などで目にしますが、飲むべき水の量には個人差があることをご存知でしょうか。

美容だけでなく、夏場は脱水症状対策の点からも大切な水分補給。

この記事では、あなたに合った水分量や、無理なく続けられる飲み方をあんしん漢方薬剤師の中田早苗さんに解説いただきます。

なんとなく「水2L」になってない?

水
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有名人が毎日水を2L飲んでいると発信しているのを見て、自分もそうしなきゃと思っている人もいるかもしれません。

しかし、体格は人それぞれ。

からだが必要とする水分量は体格によって変わってくるので、誰でも2Lの水を飲めばいい、というわけではないんです。

では自分に合った水分量は、どれくらいなのでしょうか?

1日に必要な水分量はどのくらい?

水筒
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厚生労働省が発表している日本人の食事摂取基準によると、1日に必要な水分の目安量は生活活動強度が低い人では1日あたり2.3~2.5L程度、生活活動強度が高い人では、1日あたり3.3~3.5L程度です。

必要水分量というのは、食事で摂取する水分量や体内で作られる水分量も含みます。

食事からの水分摂取は約1.0L、体内で作られる水分は約0.3Lですので、これらを差し引いた量が飲み水として必要となります。

まずは、自分にとっての「ちょうどいい水分量」を知り、適切な水分量を摂取するようにしましょう。

しっかりと水分補給するための工夫2選

フレーバーウォーター
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「何かに集中していると、ついつい水を飲むのを忘れてしまう」

「味がない水は苦手」

そんな人にもしっかり水分補給をしてもらうための工夫を2つご紹介します。

「ながら飲み」でこまめに補給

「ながら飲み」とは、何かをしながら自然と水分を摂るスタイルのこと。

たとえばスマホを見ながら、仕事をしながらなど、日常のいろいろな場面に「ながら飲み」を取り入れられます。

ポイントは、何か作業をしているときにいつでも水分を摂れるように、ウォーターボトルなどを手に取りやすい位置に置いておくこと。

無意識に飲み物に手が伸びるので、水分を摂り忘れがちな人や、一気に飲むのが苦手な人でも、無理なく続けやすいのが「ながら飲み」の魅力です。

味や香りで“飽き”を防ぐ「フレーバーウォーター」

「毎日水を飲むのが、正直ちょっと飽きてきた」

そんなときにおすすめなのが、フレーバーウォーターです。

フレーバーウォーターとは、フルーツやハーブを水に入れて作るドリンクのこと。

たとえば、レモンとミントをミネラルウォーターに入れれば、清涼感のある一杯に。

さらに生のフルーツだけでなく、ドライフルーツを入れて作ることもできます。

ほんのりとした味わいで飲みやすくなるうえに、気分や体調に合わせて素材をアレンジできるのも魅力。

楽しみながら水分補給の習慣作りをしていきましょう。

体質改善には漢方薬もおすすめ

生薬
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水分は自分に合った量を摂りましょう。

しかし、体質や体調によっては、体内に水分をうまくめぐらせられなかったり、暑さで胃腸が弱っていて水分を吸収しづらかったりすることもあるのはご存知でしょうか。

体内の水分が不足しがちな人は、体質を改善してくれる漢方薬を取り入れてみるのもおすすめ。

漢方薬で体質改善を目指すなら、
「体内の水分調節をする」
「胃腸の働きを改善する」
といった作用が期待できる生薬を含む漢方薬を使用しましょう。

<体質改善におすすめの漢方薬>

桂枝茯苓丸料加薏苡仁(けいしぶくりょうがんりょうかよくいにん)

血のめぐりをよくし、肌に栄養を行き渡らせ、水分代謝も改善します。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

胃腸の働きを強めて消化・吸収機能を整えて、元気を補給し、疲れを改善する効果が期待できます。


ただし、体質に合わない漢方薬では本来の効果が得られにくいため、選ぶ際は専門家の判断が大切です。

オンラインサービスの「あんしん漢方」なら、自宅にいながら薬剤師に相談でき、体質診断から処方・配送まで対応。

漢方薬を始める第一歩にもぴったりです。

適切な水分量を摂取しよう!

水分は自分に合った量を摂ることが大切。

無理なく続けられる工夫を取り入れて、適切な水分量を摂取する習慣を作りましょう。

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師
中田 早苗(なかだ さなえ)

デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。
病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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