朝、顎が疲れる…もしかして歯ぎしりかも!?症状とケアを徹底解説

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「最近、朝起きると顎が疲れている」「原因不明の頭痛や肩こりが増えた」などの症状に悩んでいる人はいませんか?

その症状、歯ぎしりが原因かもしれません。

歯ぎしりは、歯や顎にダメージを与えるだけでなく、放っておくとさまざまな身体症状を引き起こすこともあります。

歯ぎしりをしているかもと思う人は、早めに対策を講じておきましょう。

今回は歯ぎしりの症状やケアの方法についてあんしん漢方薬剤師の中田早苗さんに解説いただきます。

こんな変化、ありませんか?

歯
出典:Photo-ac

歯ぎしりは自覚しにくい症状ですが、歯やからだにあらわれる不調により気づくことが可能です。

歯ぎしりをしていると、歯に強い力がかかることから、歯がすり減る、歯が欠ける、詰め物が取れるなど、歯のトラブルが起こりやすくなります。

また、歯ぎしりは顎にも負担をかけるため、顔の筋肉が発達してエラ張り顔になったり、筋肉の緊張状態が続くことで頭痛や肩こりを引き起こしたりすることもあります。

朝起きたときに顎のだるさを感じる人は、就寝中無意識のうちに歯ぎしりをしているかもしれません。

上述の症状がある人は、歯科医を受診してみるのがいいでしょう。

なぜ歯ぎしりが増えた?

ストレス
出典:Pixabay

歯ぎしりのおもな原因は、歯並び・噛み合わせの不具合とストレスです。

それぞれ理由を説明するので、この機会に整理しておきましょう。

歯並び・噛み合わせ

歯並びや噛み合わせが悪いと、顎の関節や顔の筋肉に負担がかかり、歯ぎしりが起こることがあります。

最近、入れ歯、インプラント、詰め物や被せ物など歯の治療を行いませんでしたか?

それらの施術によって噛み合わせが悪くなり、歯ぎしりが起こっているのかもしれません。

ストレス

歯ぎしりはストレス発散効果があることから、歯を食いしばることで憂鬱な気持ちを消化しているといわれています。

しかし、歯やからだに負担がかかっているため、歯ぎしりがベストなストレス解消法であるとは言い難いでしょう。

日常でできる“歯ぎしりケア”

マウスピース
出典:Unsplash

歯ぎしりケアとして代表的なものはマウスピースです。

プラスチック製のマウスピースを装着して寝ることで、歯ぎしりによる歯や顎へのダメージを軽減してくれます。

マウスピースは歯医者に行けば、5000円程度、2回ほどの通院で作成してもらえるため経済的です。

歯ぎしりに悩んでいる人は、マウスピースの装着を検討してみるのはいいかもしれません。

そのほか、ストレスをためず、こまめに発散することも大切です。

趣味を楽しむ、ストレッチや軽い運動で汗を流すなど、意識的にストレスを解消する時間を作るようにしてみてください。

また、就寝時の姿勢に気をつけるのも効果的があります。

横向きやうつ伏せで寝ると歯や顎に負担がかかるため、低めの枕で仰向けで寝るようにしましょう。

ストレスへの対策には漢方薬もおすすめ

生薬
出典:Unsplash

ストレス対策は漢方薬でもできるのを知っていますか?

漢方薬は体質改善を得意とするため、症状の改善だけでなく、その症状が起こりにくいからだ作りを手助けしてくれます。

生きていく以上、ストレスとはずっと向き合っていかなければなりません。

そのため、ストレスに負けないからだを目指すことは、心身の健康のためにも大切です。

ストレス対策に効果が見込める漢方薬を紹介します。

<おすすめの漢方薬>

抑肝散(よくかくさん)

「気(エネルギー)」をめぐらせることで、怒りっぽい、イライラするなどの精神症状やストレスによって起こる心身の症状に効果的で、歯ぎしりにも用いられます。
体力は中程度で、神経が高ぶりやすい人におすすめです。

加味逍遙散(かみしょうようさん)

「気(エネルギー)」、「血(栄養)」をめぐらせることで心を落ち着かせる漢方薬です。
気分の落ち込みやイライラ、肩こりなどに用いられるほか、女性ホルモンの変動にともなう諸症状にも用いられます。
体力が中程度以下で、疲れやすい人におすすめです。


漢方薬は自然由来の生薬を配合して作られた薬で、副作用も少なく、からだに優しいのが特徴です。

また、漢方薬はからだ全体に作用するので、自分の体質や症状にあった漢方薬を選ぶことで、ストレス以外の気になる症状にもアプローチすることも可能です。

最近は、AIが自分にあった漢方薬を選んでくれるサービスもあるので、漢方薬を初めて使う人でも大丈夫。

インターネットで気軽に診断できるため、仕事やプライベートで忙しい人でも心配いりません。

気軽に始められる歯ぎしり対策の一つとして、漢方薬を検討してみるのはいかがでしょうか。

歯ぎしり対策はお早めに

歯ぎしりは歯並びや噛み合わせの不具合やストレスによって引き起こされる症状です。

歯や顎へのダメージだけでなく、頭痛や肩こりなどの身体症状につながることもあるため、早めの対処が必要です。

自分では気付きにくい症状なので、歯やからだに変化があれば、周りの人や医師に相談してみるのをおすすめします。

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師
中田 早苗(なかだ さなえ)

デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。
病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。
症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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