あの現象に悩まされたり、何かの病気の前兆かも? と不安を覚えたりしたことはありませんか?
じつは、突然の耳鳴りにはきちんと原因があります。
まずは耳鳴りの実体を知ったうえで、正しく向き合っていくために、あんしん漢方薬剤師の中田早苗さんに解説いただきます。
イヤホンのあとに「キーン」…。
イヤホンなどで大きな音を長時間聞いたあとにやってくる、あの不快な耳鳴り。
とくに「キーン」という高い音が残ることも少なくありません。
大きな音を聞き続けると、耳の奥の内耳にある「蝸牛(かぎゅう)」に存在するセンサーの「有毛細胞」がダメージを受け、それが耳鳴りや聞こえにくさとしてあらわれることがあります。
耳鳴りは通常、短時間でおさまるケースが大半ですが、「いつも起きているから問題ないだろう」と決めつけるのは早計かもしれません。
耳鳴りがいつまでも続く場合や、片耳が急に聞こえにくくなった、耳に何か詰まったように感じる、めまいを伴うといった異常がみられる場合は、難聴のサインの可能性もあります。
なるべく早めに耳鼻咽喉科などの医療機関を受診しましょう。
耳鳴りが気になるときに。試したい3つの対処法
突発的に耳鳴りが起こったとき、まず何をすればいいのかを3つにまとめました。
耳を休ませる
長時間にわたり大きな音を聞き続けると、耳だけでなく、脳やからだも疲れきってしまいます。耳鳴りを感じたときはイヤホンやヘッドホンを一旦外し、静かな場所でしばらく耳を休ませましょう。
音のない環境を作ることで、耳への負担を和らげられます。
また、普段から耳を大切にし、とくに「常に最大音量で音楽を流し続ける」といった行為は難聴の原因になるため控えましょう。
耳に刺激を加えない
耳に閉塞感や不快感があると、無理にそれを解消しようとして綿棒や耳かきを突っ込んでしまうケースがあります。その結果、外耳道を傷つけたり、耳垢を奥に押し込んでしまったりして、耳鳴りや閉塞感が逆に悪化することもあります。
余計な刺激を加えず、まずは安静を保つことが大切です。
耳鳴りの時間やほかの症状をメモする
耳鳴りが起きたときは、症状に関する詳細なメモを残しておきましょう。耳鳴りを感じるのは右耳か左耳か、それとも両方か。
何分間続いたのか。
聞こえにくさや耳の詰まり、めまいの有無などは、とくに丁寧に書きとめてください。
のちに医療機関を受診する際、状況を具体的に医師に伝えやすくなります。
耳の不調が気になるなら。漢方薬という選択肢も
耳の突発的な異常を感じたときは、まず医療機関を受診することが第一選択です。
適切な処置を行ったうえで、からだ全体を通して内側から調子を整えたいと考えるなら、漢方薬という手段もあります。
漢方は、全身の状態をみながら、人それぞれ異なる体質に合わせて最適な処方を行い、からだの偏りを整えるという基本理念があります。
また、漢方薬は自然由来の植物や鉱物などで構成されており、一般的に西洋薬よりも副作用リスクが低いといわれている点も特徴です。
漢方薬で耳の不調を緩和する場合は、
「血流をよくして内耳や神経の機能を回復する」
「水分の循環をよくして内耳のむくみを改善する」
「自律神経を整えてストレスによる耳鳴りを改善する」
といった作用を期待できる漢方薬を選びましょう。
<耳の不調におすすめの漢方薬>
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
胃弱で冷えが目立つ方の耳鳴りやめまいに用いられます。当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
冷えや貧血がある場合の耳鳴りやめまいを緩和します。ただし、漢方薬は体質との相性が重要です。
体質と合っていない漢方薬を服用しても、本来の効果を期待できません。
必ず医師や薬剤師に相談してください。
もう少し手軽に漢方薬をとり入れたい場合は、オンライン漢方薬サービスの「あんしん漢方」もおすすめです。
体質診断から漢方薬の提案、アフターフォローまで配慮が行き届いています。
耳をいたわり、やさしくケアを
突然「キーン」という耳鳴りがした場合は、まずイヤホンやヘッドホンを外して耳を休ませましょう。症状が長引く場合や、急な聴力低下、めまいを伴う場合は、まず医療機関の受診を優先してください。
耳は想像以上に敏感な部位です。
普段から耳をいたわることを忘れずに過ごしましょう。
<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。
病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。
症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

