メガネの日には平気なのに、コンタクトの日だけ頭痛が起こるなら、特定の原因がある可能性も。
そこで、今回はその頭痛の原因と日常生活でできる目の休め方を、あんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに教えていただきます。
メガネの日は平気なのに…コンタクトだけ頭痛
「コンタクトレンズをつけている日は、夕方になると頭が重い」「目の奥が疲れて、そのあと頭痛がする」そんな経験がある人も多いのではないでしょうか。
目を使い続けることで起こる「眼精疲労」では、目の疲れだけでなく、首や肩のこり、頭痛など、目以外の症状があらわれることがあります。
そのため、「コンタクト=頭痛」という単純な関係ではなく、コンタクトレンズをつけることで目が乾燥しやすくなったり、見え方を調整するために目を酷使したりすることが、結果的に頭の重さや頭痛につながるケースが考えられます。
とくに、仕事で一日中PCを使う人や、通勤中・休憩中・帰宅後までスマホを見る習慣がある人は、知らないうちに目を酷使しているかもしれません。
「夕方になると目がショボショボする」「目が乾く」「ピントが合いにくい」「目の奥が重い」といった症状も一緒にあるなら、まずは目にかかっている負担を見直してみましょう。
なぜコンタクトの日は頭が痛くなる?
では、なぜメガネの日よりもコンタクトの日に頭痛や頭の重さを感じやすくなるのでしょうか。
目の乾燥
コンタクトレンズの装着で起こりやすいのが、目の乾燥です。通常、涙が目の表面をうるおして、外の刺激から守っています。
しかし、コンタクトレンズを装用すると、涙の膜がレンズによって分けられ、涙の層が不安定になりやすいとされています。
目が乾いてくると、「ゴロゴロする」「ショボショボする」「かすむ」「目が重い」などの不快感が出ることも。
こうした目の負担が積み重なることで、眼精疲労につながり、頭痛や首・肩のこりなどを感じる場合があります。
とくに「コンタクト+PC+エアコン」という環境は、目が乾燥しやすい条件が重なっています。
デスクワーク中に目の乾燥を感じやすい人は、意識的に目を休ませることが大切です。
度数や乱視など、見え方のズレ
コンタクトレンズの度数が合っていないと、目に負担がかかり、疲れ目の原因になることがあります。また、近視だけでなく、乱視の矯正が自分の目に合っていない場合も、見え方の違和感や眼精疲労につながるだけでなく、イライラや集中力低下などを引き起こすかもしれません。
「最近、コンタクトレンズをすると見え方がなんとなく変」「以前より目が疲れやすい」「片目だけ疲れる」「夕方になると見えにくい」といった変化があるなら、自己判断で度数を変更するのではなく、眼科で現在の視力や目の状態を確認してもらいましょう。
スマホ・PC作業による目の負担
デジタル機器の画面を長時間見続けると、近い距離にピントを合わせ続けることになり、目の負担が増えます。また、画面に集中することでまばたきが減り、目の乾燥につながることも。
仕事中にPCを使い、休憩時間にスマホを見て、帰宅後もスマホや動画をチェック……という生活をしているなら、目はほとんど休めていないかもしれません。
「コンタクトの日の夕方だけ頭が重い」という人は、レンズだけに原因を求めず、1日の目の使い方全体を見直すことも大切です。
頭が重くなる前に。今日からできる3つの目休め習慣
ケア方法は、ただコンタクトレンズを外すだけではありません。
日中から目への負担を減らしておくことも、つらさを軽減するためのポイントです。
ここからは、仕事中やスマホを使っているときにも取り入れやすい「目休め習慣」を3つ紹介します。
意識してまばたきを増やす
まず意識したいのが、まばたきです。PCやスマホに集中していると、無意識のうちにまばたきが減り、目の表面が乾燥しやすくなります。
「目が乾いてからまばたきをする」のではなく、画面を見ているときこそ、意識してまばたきをしてみましょう。
たとえば、メールを読み終えたとき、資料の一区切りがついたとき、スマホを操作し終えたときなどに、数回ゆっくりまばたきをするだけでもOKです。
画面との距離を見直す
スマホやPCの画面に顔を近づけすぎていないかもチェックしましょう。画面との距離が近い状態では、近くにピントを合わせる状態が続くため、目に負担がかかりやすくなります。
PCを使うときは、画面に顔を近づけるのではなく、まず椅子の位置や画面の位置を調整してみましょう。
また、スマホの場合も顔のすぐ近くまで持ってくるのではなく、無理なく文字が読める距離での使用を心がけます。
「文字が小さいから顔を近づける」という人は、文字サイズを大きくするのもひとつの方法です。
画面設定を少し変えるだけでも、スマホをのぞき込む姿勢を減らせますよ。
目を閉じる時間をつくる
目を休めるために、意識的に「何も見ない時間」をつくるのもおすすめです。仕事中は、PC画面から離れて数十秒目を閉じるだけでもOK。
休憩時間にはスマホを見るのではなく、目を閉じてひと息つく時間をつくってみましょう。
目を閉じるのが難しい場面では、定期的に遠くを見るのもいいでしょう。
たとえば、「20-20-20ルール」というものがあります。
これは、「20分ごとに20フィート(約6m)以上離れたものを20秒間見る方法」で、定期的に目を休める習慣をつくりやすいものです。
「20分ごと」というのが難しければ、まずは「仕事の一区切りごとに画面から目を離す」のもいいかもしれません。
頭痛を繰り返すときに。漢方薬という選択肢
眼精疲労からくる頭痛には、漢方薬の服用もおすすめです。
漢方薬は、自然由来の生薬でできているので、一般的に副作用も少ないといわれています。
決められた量を飲むだけなので、忙しくても続けやすいのが嬉しいポイントですよ。
具体的には、下記のような働きのある漢方薬を選びます。
- 血流をよくして目の周りの筋肉をゆるめる
- 水分の循環をよくしてドライアイを改善する
- 目に栄養を届けて目の疲れを軽減する
- 自律神経のバランスを整え、ストレスが原因の目の疲れを軽減する
<おすすめの漢方薬>
杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)
飲む目薬ともいわれ、「肝」に必要な栄養を補い、目に栄養を与えます。体力が中程度以下で、目のかすみや眼精疲労がある人に用いる漢方薬です。
滋腎明目湯 (じじんめいもくとう)
体力が虚弱な人におすすめです。目の炎症を抑え、うるおいを与えるので過労や老化による眼精疲労、かすみ目、目の痛みに用いられます。
<漢方薬を選ぶ際の重要なポイント>
漢方薬は自分のからだに合ったものを選ぶことが重要です。「あんしん漢方」ではAI(人工知能)を活用した「オンライン個別相談」があり、漢方に詳しい薬剤師にスマホで気軽に相談ができます。
しかも、お手頃価格の漢方薬を自宅まで郵送してもらえますよ。
「コンタクトの日だけつらい」を放置しないで
コンタクトレンズを1日中つけ続ける必要がない日なら、帰宅後はメガネに切り替えるのもひとつの方法です。それでも不調が続く場合は、眼科を受診するようにしましょう。
コンタクトレンズは便利なアイテムだからこそ、「いつものこと」と我慢せず、目からの小さなサインを見逃さないようにしたいですね。
<この記事の監修者>
山形 ゆかり(やまがたゆかり)あんしん漢方薬剤師
薬剤師・薬膳アドバイザー・フェムケアサポーター。
糖尿病病棟での経験から予防医学と食事の重要性を痛感し独立。
エビデンスを軸に薬膳・発酵・フェムケアの視点でレシピ監修や執筆、講師活動を通じ「食から整える健康」を提唱。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で薬剤師を務める。

